第9話
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それなんですけど、できれば伊澄さんと一緒に説明したいんですけど、いいですか?」
「まぁええけど……そんなら伊澄さんの所にはよう行ったほうがええな。今からウチが案内したる」
「え! 本当ですか。ありがとうございます。行きましょう瀬川さん」
「うん」
「その必要はありませんよ、ハヤテさま」
私とハヤ太くんが咲夜ちゃんについて行こうとしたら、私たちの後ろから声がした。
「うわ!!」
「今日はどうされたんですか?」
私が驚いて後ろを向いたら、声の主だった伊澄ちゃんが普通に質問してきた。
「お〜、伊澄さんちょうどええところに」
「あ! 伊澄さん、実はですね……」
咲夜ちゃんとハヤ太くんが普通に返事した。
あの登場に驚かないで普通に話せる二人って……
私が二人の方に驚いている間にハヤ太くん説明を始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤ太くんと私の説明が終わって、
「分かりました。では、瀬川さんこちらに……」
「う、うん」
私は伊澄ちゃんに前に来るように言われた。
「それでは、失礼します」
そう言って伊澄ちゃんは私の頭に手をのせて目を閉じた。
そして暫くして、
「ッ!!!」
伊澄ちゃんはかなり驚いた顔をした。
「伊澄ちゃん?」
「………」
驚いた後、伊澄ちゃんは何か考えこむように黙っていた。
「どないしたん?」
「いえ……ハヤテさま、ハヤテさまも少しよろしいですか?」
「え!? は、はい。いいですけど……」
「失礼します」
そう言うと、ハヤ太くんの頭に伊澄ちゃんは手をのせた。
「やっぱり……」
しばらくして伊澄ちゃんは何かわかったような事を言った。
そして私の方に向いて、
「すいませんでした。ではまず、瀬川さん あなたの猫の力をコントロールする方法を教えます」
と、言った。
「うん! よろしく、伊澄ちゃん」
「では、猫に取り付かれた時のカンジを思い出して下さい」
「え!? そんな事でいいの!?」
「はい。後は私が力を出せやすく手伝います」
「へ〜、分かった! やってみるよ!」
そう言って私は目を閉じて、あの時の事思い出し始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おお!」
しばらくして、咲夜ちゃんの声がして目を開けると体が軽いような気がした。
「出来ましたね」
「瀬川さん、大丈夫ですか?」
「え!? う、うん……大丈夫」
「どうぞ」
伊澄ちゃんが鏡を出してくれた。
「うわ〜、本当に耳が! それにすごく体が軽いよ!!」
私はその場で何回か跳ねてみた。
軽く跳ねただけで私の身長くらいの高さはあった。
「その感覚を忘れないで下さい。あとは部分的な使い方などを教え
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