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ソードアート・オンライン stylish・story
第十一話 圏内事件
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抜け!!」

と大声で叫ぶ奴がいた。それは・・・

「キリト!?それにアスナまで!?」

叫んでいたのはキリトだった。そしてその隣にはアスナまで居た。どうやら二人はマーテンに何かしらの用で来ていたみたいだった。しかしキリトの掛け声も空しく、その男性は【ポリゴン】と化してしまった。しかし・・・

「ん?今の消滅・・・何かおかしくなかったか?考えてても仕方ねぇ。とりあえずキリトとアスナに会うか」

シュウは男性の消滅に疑問を感じていたが二人と合流する事を優先し、建物の中に入っていったキリトとアスナの後を追いかけ、声をかける。

「キリト!アスナ!」

シュウは二人に声をかけたが髪を変えた事を知らせていなかったためか、誰か分からないみたいだった。尚且つ前髪で少し顔が隠れていたため分からないのも納得が行く。

「アンタ・・・誰だ?」

「どうして私達の名前を?」

「おいおい。髪は変えたがこの真紅のコートと話し方で普通分かんだろうが?」

キリトとアスナはシュウの服装と喋り方を思い出し、名前を言う。

「もしかして・・・シュウ?」

「お兄ちゃ・・・シュウさん?」

アスナは一瞬シュウの事を兄と呼ぼうとしたが、すぐに口を変え、普段の呼び方に変える。シュウは別に今、アスナから兄と呼ばれようが構わなかった。キリトには絶対的な信頼を寄せているのだから。

「んでも、仲の悪ぃお前達が一緒とはな・・・何かあったのか?」

キリトとアスナは攻略の作戦決めなどで、何時も意見の食い違いで仲が良いとは思えなかったが、今日は何故か一緒に居る事にシュウは疑問の念を抱えていた。

「ああ、それは・・・」

「キ〜リ〜ト君?それは内緒にするって私と約束したよね?」

アスナは顔を黒くし、右手にはレイピアの柄を握っていた。それを見ていたシュウは・・・

「まあ。言いたくなかったら別に深追いはしねぇよ」

キリトにそう言うと冷や汗を流しながらウンウンと頷き、話を止めた。

(アスナのあんな怒った顔・・・久しぶりに見た気がするぜ)

シュウは心の中で苦笑を浮べていたが、現実の事から目を背けてはいなかった。シュウはチャラ顔から真剣な顔立ちになると二人に現状を確認し始める。

「んで・・・現場はどうなんだ?キリト、アスナ」

「ああ。ロープを巻き付けられていた事や、こんな仕掛けまで準備していたってことは計画されたPKと取って良いだろうな」

「でも、どうやって?町の中でPKするには、デュエルじゃないと出来ないのよ?普通にやろうとしても無理があるわ」

アスナの言う通りだった。町など決められた場所では武器によるHPを削る事は不可能に近かった。出来るとすればプレイヤー同士による腕試し・・・【デュエル
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