紅白:第九話 第一データ施設
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に膝蹴りを繰り出して乱打を叩き込む。
「くたばれ!!」
雷撃を纏わせた拳でバクトの頬を殴り飛ばし、壁に勢い良く叩き付けた。
「ぐあ…っ!は…ははは…強いのうお前さんは…儂もそれなりに腕には自信があったんじゃがのう…お前さんの拳は…本当に“重い”…その重さは並大抵の覚悟のモンには出せん…あんたの強さの秘訣…知りたいもんじゃのう」
「…全ては“奴”を殺すため…そしてあいつらとの誓いを守るためだ。セプティマホルダーの未来を手に入れるために戦い続けたあいつらとのな。俺はあいつらに託されたんだ…テーラを…あいつらが信じ、支え続けたこいつを…俺が守る」
脳裏に浮かぶのは共にスメラギと戦ってくれた戦友達。
そして彼らの最期にセプティマホルダーの最後の希望を託されたのだ。
ならばその希望を守るのは自分の役目だろう。
「ふ…はははははっ!なるほどのう!惚れた女のために体張るような男じゃ!強いに決まっとる!!何時の世も惚れた女のために戦う男は強いと相場が決まっとるんじゃ…じゃがのう…儂もファミリーのためにも負けるわけにはいかんのじゃ…ほな、ガンセイヴァー…儂の意地に付き合ってもらうぞぉ!!!これが…儂の道じゃああああっ!!双稜螺岩穿!!!」
上空に移動したバクトがセプティマを解放することで壁から複数の螺旋エネルギーのドリルが展開され、ソウとパンテーラが避ける。
しかし、完全には避けきれなかったのかソウの体が破砕音を鳴らしながら欠けた。
「チッ!」
バクトの真上が安全地帯だと見抜いたソウはマッハダッシュで上に移動するとテーラに最後の一撃の指示を出す。
「テーラ、頼む」
「はい、愛の刃を受けなさい!!」
「迸れ、紅き雷霆よ。貴様の意地を俺の紅き雷刃で両断する。ギガヴォルトセイバー」
インテルスの虚像の円月輪とSPスキルの雷刃波を受けたバクトは真っ二つに両断された。
「ぐおっ!?…大したもんじゃのう……これが…報いか…」
光に包まれながら自らの死を受け入れて消滅したバクトを確認するとソウはパンテーラにデータのサルベージを頼む。
「テーラ、データを」
「はい、セキュリティが昔のままなら…出来るかもしれません」
端末を操作し、少々の時間はかかったものの、パスコードを発見したようだ。
「よし、これでミッション終了だ。帰還するぞ」
「はい、データの抜き取りも完了しましたから、早くここから脱出しましょう。その前にあなたの体の修復を」
パンテーラのセプティマによって鏡が出現し、ソウを反転させると欠けていたソウの体が元通りとなっている。
そして、今度こそ基地へと帰還するのであった。
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