第八十八部第三章 最後の防衛ラインその八十
[8]前話 [2]次話
「事実原子力でもな」
「燃料自体はほぼ無限でも」
地球圏で運用する限りではだ、そうであるのならまさに原子力は無限のエネルギーでありだからこそ原子力潜水艦も使用されたのだ。
「しかしでした」
「どうしてもな」
「エンジン自体が消耗されていき」
「やがてだ」
「使用出来なくなりました」
「そうだった、他の部分もな」
艦艇のというのだ。
「使用しているとな」
「消耗していきます」
「そして整備を受けないとだ」
「やがては動けなくなります」
「最悪事故を起こす」
そうもなる危険があるというのだ。
「だからな」
「それ故に」
「暗黒宙域を踏破出来るか」
「何処までの距離を動けるか」
「そのこともな」
「見る為に」
まさにその為にというのだ。
「潜水艦もな」
「暗黒宙域の踏破に用いますね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「よい艦艇にしていく、兵器は火力や防御だけではない」
「量産性や整備性も重要であり」
「そして故障の少なさや使用出来る時間もな」
「重要です」
「幾ら性能が高くとも故障が多く使用出来る時間が短いなら」
それならというのだ。
「やはりな」
「兵器としてですね」
「かなり落ちる」
「その通りですね」
「ティーゲルがそうだった」
第二次世界大戦中のドイツ軍の戦車だ、六号戦車ともいう。
「性能は高かったが」
「故障が多かったですね」
「その為折角の性能をな」
「役立てられなかったですね」
「充分にな、強力な兵器も使用出来ないとだ」
故障が多くというのだ。
「それなら同じだ」
「使用出来ない兵器は意味がありません」
「その点でもアメリカに敗れた」
敵であったこの国にというのだ。
「物量でも敗れたがな」
「故障についてもですね」
「アメリカのシャーマン戦車は故障が少なかった」
「能力のバランスがよく」
「量産性もよくな」
「しかも操縦も簡単でした」
「そうした様々な長所がありな」
そしてというのだ。
「故障も少なく」
「結果としていい兵器でしたね」
「航続距離もありな」
「総合的に見てでしたね」
「ドイツ軍の戦車よりもよかった」
当然そこには今話しているティーゲルも入っている。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ