第66話
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10月25日、9:04――――――
アルマータによる襲撃の翌日、バーゼル市はバーゼル警察とメンフィル帝国軍によって”都市封鎖”の状態になっていた。また、アラミスの生徒達も”一部”を除いて外に出られず、ホテルの部屋に待機状態になっていた。
〜ホテル・イングレス〜
「…………都市封鎖…………まさかこんなことになるなんて。」
「こ、これからどうなっちゃうの…………?」
「大丈夫かな、アニエス。レン先輩にレジーニア、アンリエットも…………」
「っ…………今は連絡を待つしかないさ。」
「つーか、そもそもなんだよ、あのイカツイ飛行艇は――――――!?」
生徒達がそれぞれ不安がっている中”ホテルにはいない一部の生徒達”――――――アニエス達を心配しているオデットにアルベールは唇を噛み締めた後慰めの言葉をかけ、生徒の一人はバーゼル市上空に滞空しているマルドゥック社が運用中であるヴェルヌグループ・アルドラ社製”イクス=アルバ”級飛行巡洋艦を見つめていた。
「…………それにしても、レジーニアさんとアンリエットさんは二人が仕えているメンフィル帝国の貴族が二人のアラミスへの留学の為の出資をしてくれているという話は耳にしていましたが、そのメンフィル帝国の貴族がまさかよりにもよって”あの御方”の実家だったことには驚きました。」
「”あの御方”…………?」
「?えっと、ユリアン先輩は確かエレボニア王国の貴族ですよね?なのに、どうして二人が仕えている貴族―――――他国であるメンフィル帝国の貴族の事を知って――――――いえ、どうして二人が仕えているメンフィル帝国の貴族の事がわかったんですか?」
重々しい口調で呟いたユリアンの言葉が気になったオデットは首を傾げ、アルベールは不思議そうな表情でユリアンに訊ねた。
「僕が二人が仕えているメンフィル帝国の貴族がどの家であるかがわかった理由は、ヘイワーズ――――――いや、マーシルンとクローデルさんと共にホテルに出ていく時に着ていた二人の私服の背中に刻まれていた”紋章”ですよ。」
「”紋章”…………?」
「あっ!そういえば、二人の私服の背中にそれぞれ鹿みたいな紋章が刻まれていたよね?」
ユリアンの説明の意味がわからない生徒の一人が首を傾げている中心当たりがある生徒は声を上げた。
「ええ。そしてエレボニアの貴族である僕が二人の仕えている貴族―――――メンフィル帝国の貴族を知っていた理由ですが…………そのメンフィル帝国の貴族は僕の祖国――――――”エレボニアにとってはあまりにも有名な貴族”だからです。」
「”エレボニアにとってはあまりにも有名な貴族”ってどういう意味よ?」
「言葉通りの意味です。――――――
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