第66話
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カシム警備主任のファミリーネームを知ったアニエスとアーロンはカシム警備主任がフェリの家族である事に気づいた。
「フフ、直接出張ってくるとは思わなかったが見えられて光栄だよ、マルドゥックの方々。噂はかねがね――――――かなりの辣腕だそうじゃないか?そちらの警備主任殿の勇名も耳にしているよ。」
「フフ、これは汗顔の至り。」
「…………恐縮です。」
シェリド公太子の高評価に対してゾーンダイクGMは静かな笑みを浮かべ、カシム警備主任は静かな表情で答えた。
「それにマルドゥックの方々もそうだが、まさかこのような形で3年前の大戦を終結に導いたかの”大英雄”殿が直々に率いた伝説の部隊の移動拠点――――――”灰色の翼”の”艦長”を務めたマーシルン皇家の才媛たる貴女と見えられて光栄だよ、レン皇女殿下。」
「フフ、お初にお目にかかります、シェリド公太子殿下。何でも先日サルバッドで行われた映画祭では”災難”に見舞われたとか。我が国の危機意識が疎かになっていた事によって殿下が我が国の領土で災難に見舞われた事、厚くお詫び申し上げます。」
「その件に関しては私の方も危機管理を疎かになっていたから、他国に留学中で南カルバード州の治安に関わっている訳でもない貴女がわざわざ私に謝罪する必要はないよ、レン皇女殿下。」
「寛大なお心遣い、恐縮です。」
(ハン、アルマータ共の暗躍に俺達よりも数日も早く気づいていて、アルマータごと公太子達を嵌めるためにわざと放置していた癖にまさにどの口がだっつーの。)
「………………………………」
レンとシェリド公太子の会話を聞いたアーロンは鼻を鳴らして厳しい表情でレンを睨み、アニエスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「そう言えばかの”大英雄”殿の件で思い出したが、レン皇女殿下もそうだが”かの大英雄殿の戦友にして婚約者”でもある貴女達とも見えて光栄だよ、アルフヘイム卿、レジーニア嬢、アンリエット嬢。」
「ふふっ、わたくしの方こそ、わたくしやお兄様――――――リィン様個人と親交があるオリヴァルト殿下とも縁がある殿下にお会いできて光栄ですわ。」
「主もそうだがルシエル達のように世間で有名な存在でもないあたしやアンリエットの事まで一国の後継ぎである殿下が知っているなんて、光栄だね。」
「…………恐縮です。」
(え、えええええええ〜〜〜っ!?アルフヘイム卿やレジーニアさん、それにアンリエットさんがあの”灰の剣聖”――――――シュバルツァー総督閣下の婚約者だなんて…………!)
(まさかこんな身近な所にかの”大英雄”様の婚約者さん達がいたなんて…………!)
(まさに”灯台下暗し”だな。…………待てよ?”アルフヘイムがエースキラーの一員で、そ
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