第66話
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二人の私服の背中に刻まれていた”双角の白鹿”の紋章。あの紋章を使っている貴族はかつてはエレボニアの元下級貴族にして、今ではエレボニアの――――――いえ、”3年前の世界大戦を僅かな期間で終結に導いた事で世界の大英雄”となった人物を輩出したことから大貴族に昇格する事が内定しているメンフィル帝国の貴族――――――”シュバルツァー男爵家”です。」
「な――――――」
「ええっ!?シュ、”シュバルツァー”って事は、二人が仕えているメンフィル帝国の貴族って…………!」
「まさかの”現代のゼムリアの大英雄”――――――リィン・シュバルツァー総督かよっ!?」
ユリアンの同級生の問いに答えたユリアンの答えを聞いた生徒達がそれぞれ驚きのあまり血相を変えている中アルベールは絶句し、オデットや生徒の一人は信じられない表情で声を上げ
「二人がシュバルツァー家のどなたに仕えている事まではわかりませんが…………――――――いずれにせよ、昨日の騒動で二人が見せた戦闘能力の件を考えると、恐らく二人はシュバルツァー家の私兵か家臣、もしくは17人存在しているシュバルツァー総督閣下の婚約者のどれかである事は確実でしょうね。シュバルツァー総督閣下の婚約者の方々の大半は3年前の大戦でシュバルツァー総督閣下と共に数多の戦場で戦った事からシュバルツァー総督閣下の”戦友”でもある事で有名ですから。実際、シュバルツァー総督閣下の婚約者の一人であられるアルフィン王女殿下もシュバルツァー総督閣下の”戦友”の一人として3年前の大戦でシュバルツァー総督閣下と共に、数多の戦場を経験したという話はエレボニアでは有名な話ですから。」
ユリアンはレジーニアとアンリエットを思い浮べながら真剣な表情で答えた。
〜パーゼル理科大学・会議室〜
一方その頃理科大学の会議室にはバーゼルの有力者達やカエラ少尉、ヴァン達に加えてレン、セレーネ、レジーニア、アンリエット、更にシェリド公太子が映像通信で会議に参加していた。
「――――――昨日は慌ただしい中、あのような形での訪問失礼しました。改めて、マルドゥック総合警備保障GM(ジェネラルマネージャー)、ギリアム・ゾーンダイクと申します。こちらは警備主任のカシム・アルファイド。」
「どうぞお見知りおきを。」
男性――――――マルドゥック社のGMであるゾーンダイクGMは自己紹介をした後自身の傍で立っている顔に傷跡がある男性――――――カシム警備主任を紹介し、紹介されたカシム警備主任は頭を軽く下げて挨拶をした。
「っ………」
「…………………」
(”アルファイド”ってまさか…………)
(ハン、なるほどな……)
フェリが複雑そうな表情で、ヴァンが真剣な表情でカシム警備主任を見つめている中
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