暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
地底からの魔手
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眼を一文字に向ける。
 「地の底・・・・・・」
 一文字はその言葉に反応した。
 「そうだ、こうして沈めてやる!」
 右腕を道路へ向けて振り下ろす。すると道路が急に崩れ出した。
 「何ィッ!」
 滝はワルキューレを咄嗟にダイビングさせかわす。見れば他の黒服のライダー達もそうしていた。滝はそのダイビングで敵の囲みを突破した。そして彼等の前に出る。
 「ほお、これをかわしたか。まあこれはほんの余興だからな。かわしてもらわないと面白くない」
 ジゴクロイドは笑った。その四つの眼を細めていた。
 「ん!?一文字隼人の姿が見えないが」
 バイクを駆りながら辺りを見回す。
 「地の底に落ちたわけでのないし何処だ?後ろにでもいるのか?」
 後ろを振り向いたその時だった。上から声がした。
 「俺はここだ!」
 「ムッ!」
 上を見上げる。一文字隼人はそこにいた。
 「ほお、上に逃げていたか」
 ジゴクロイドはそれを見て不敵な笑みを浮かべた。
 一文字は仮面ライダーに変身していた。そして新しいマシン新サイクロン改で空を駆っていた。
 空を飛翔しながら前へ進む。そしてジゴクロイド達の前へ降り立った。滝もそれへ合流する。
 「行くぞ、バダンの改造人間!」
 サイクロンを飛ばす。そして滝と共にジゴクロイド達へ向けて突っ込んで行く。
 「ほお、この俺とカーチェイスを挑むつもりか」
 突進してくるサイクロンを見ながら言った。
 「面白い。じゃあその銀色のマシンごと粉々にしてやるぜ!」
 四つの眼が光った。それを合図に黒いライダー達が一斉にアクセルを踏んだ。
 黒いライダー達は一斉にヘルメットを脱ぎ捨てた。その下からは戦闘員達が現われた。
 戦闘員達は懐からチェーンを取り出した。そしてそれをライダーと滝へ投げ付ける。
 「無駄だっ!」
 ライダーはそれを手で払う。滝はかわし、拳銃でそれを撃ち砕く。間合いが更に近くなった。
 戦闘員達のバイクと交差する。その時戦闘員達が拳を繰り出す。
 ライダーはそれを受け止めた。そして引っ張り地面へ叩き付ける。
 「ギィッ」
 地面に叩き付けられたその戦闘員は叫び声をだしそのまま倒れる。だが他の戦闘員達はそれに構わず攻撃を続ける。
 ライダーのバイクを取り囲む。そして周りで激しくターンを繰り返す。
 二台ずつ襲い掛かる。狼の群狼戦法の要領だ。
 ライダーはそれをまずはやり過ごす。そして交差するその時にラリアットを浴びせる。
 「ギッ」
 再び戦闘員が倒れる。それを見たジゴクロイドは再び戦法を変えてきた。
 「よしっ、ならばあれで行くぞ」
 「ギッ」
 怪人の言葉に戦闘員達は了承の声をあげる。ライダー達から間合いを取り縦一直線に並んだ。
 そして一列になってライダーへ向けて
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