第三章
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「そうよね」
「それで体操服ね」
「うち赤い膝までの半ズボンね」
「上は白でね、けれど昔つまり昭和だと」
この時代ならというのだ。
「ブルマでしょ」
「私見たことないわよ」
ブルマと聞いてだ、明来はこう返した。
「一度もね」
「けれど勘違いしてね」
「うちまだブルマって思ってる人いるの」
「どうもね」
「そんな人いるのね」
「だからチア部も」
明来の所属している部活もというのだ。
「昔のアンスコでね」
「いや、スカートの下は黒いスパッツよ」
明来はそこは断った。
「ちゃんとね」
「そこを勘違いしている人いるのよ」
「古風でも」
「流石にそういうのないわね」
「ええ、ブルマもアンスコもね」
「そこはね」
絶対にというのだ。
「今はね」
「制服は昔のままでも」
「スケ番でもね」
「変わるものは変わるわよ」
「いやらしいものは変わるわよね」
「変な人を刺激するしね」
クラスでこんなことを話した、そしてだった。
明来は放課後になると部活に出てそうして家に帰った、そして自分がそのまま四十代後半に至った外見の母の亜美にブルマについて尋ねた。
「お母さんの時はあった?」
「子供の頃はね」
母はこう答えた。
「あったわ」
「それがなくなっていったのね」
「お母さんの頃にね」
「そうなのね」
「世の中で急になくなっていって」
そうしてというのだ。
「お母さんの高校はお母さんが入学した時には」
「なかったのね」
「そうなっていたわ」
「だから私の学校でもないのね」
「あんた凄く懐かしい恰好してるけれど」
スケ番のセーラー服姿の娘に言った。
「問題ないものは残ってね」
「問題あると変わるのね」
「そうよ、ブルマは下着でしょ」
そのデザインはというのだ。
「変な人を刺激して実際ブルセラってね」
「ブルセラ?」
「ブルマとかを売るお店があったのよ」
当時はというのだ。
「制服だってね、女の子の使用済みとか」
「変態?」
「そう、変態と思われて」
実際にというぼだ。
「ブルマがその中心で」
「下着みたいなデザインだし」
「問題になってね」
「ブルマなくなったの」
「そうよ、問題があるとなくなって」
そうなりというのだ。
「問題なかったらね」
「古くてもね」
「残ったりするの」
「だからうちはまだスケ番とか舎弟があって」
「ブルマはなくなったのよ」
「そうなのね」
「そうよ、じゃあ今から晩ご飯だから」
母は娘にあらためて言った。
「着替えてきなさい」
「ええ、今日の晩ご飯何?」
「豚汁とイカフライよ。野菜炒めもあるわよ」
「わかったわ」
娘は母の言葉に笑顔で頷いた、そして自分の部屋に入ってまだサラ
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