第二章
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「髪形もメイクもね」
「変わってないし」
「他の一年の娘も先輩達もね」
「真面目よね」
「応援団もね、部活もちゃんとしていて」
「練習も」
「そうでね」
それでというのだ。
「この服だけで」
「スケ番は」
「真面目よ、ただね」
「ただ?」
「部長さんは番長って呼んで」
そうしてというのだ。
「私達は舎弟扱いよ」
「部長さんの」
「副番とか外番とか三年の人達なってるし」
「そうなのね」
「部の中でそう呼び合ってるの」
「それで一年生はなのね」
「舎弟なのよ、誰かの舎弟って訳じゃなくても」
それでもというのだ。
「そう呼ばれてるのよ」
「昔の番長グループみたいに」
「二年の人は何も言われないけれど」
それでもというのだ。
「うちと応援団はね」
「そうなのね」
「いや、何ていうか」
明来は真顔で言った。
「私がスケ番なんてね」
「そのグループにいるなんて」
「入学するまで思わなかったわ」
「そうね、けれどね」
「けれど?」
「別に喧嘩とかしないでしょ」
「だから真面目よ」
明来はそこは断った。
「部の伝統でそうした制服着ているだけで」
「そうよね」
「学校も認めてくれてるし」
校則には問われないというのだ。
「皆授業はちゃんと出て」
「部活も真面目で」
「いじめとかないしね」
部の中でというのだ。
「言っておくけれど万引きとかカツアゲとかシンナーもね」
「不良がやる様な」
「そんなの一切ないから」
「うちの学校真面目な校風だしね」
「進学校で勉強も頑張ってるし」
「チア部もよね」
「勿論よ、だから髪形もメイクもね」
それもというのだ。
「普通でしょ」
「セーラー服がそうであるだけでね」
スケ番のものであってというのだ。
「他はね」
「真面目ね」
「舎弟でもね、ただ応援団は応援団の挨拶してるわ」
「あのウッスとか言う」
「けれどうちは普通に今風でね」
「挨拶してるのね」
「そうよ、リベラルよ」
クラスメイトに笑って話した。
「本当にね」
「そうね、ただね」
ここでクラスメイトはこう明来に言った。
「うちの学校古風でしょ」
「今お話している通りね」
明来もそれはと頷いた。
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