第一章
[2]次話
時空一夢
その光景を見てだ、ヨハンナ=シュターデンはすぐに夢だと思った。
「ハイルヒトラー!」
「ジークフューラー!」
ナチスの集会だった、誰もが右手をナチス式に掲げて演説を行っているヒトラーを讃えている。多くのハーケンクロイツが掲げられている。
「今日は酷い夢ね」
「夢ではない」
金髪を長く伸ばし青い目で背の高い彼女にゲーリングが言ってきた。
「現実だ」
「じゃあどうして貴方がここにいるんですか」
ヨハンナはゲーリングに言い返した、観れば彼女の服はセーターにジーンズで周りの黒い親衛隊の軍服と全く違う。
「一体」
「私がいて何が悪い」
ゲーリングはヨハンナに反論した。
「これはナチスの集会だ」
「貴方位だとヒトラーの傍にいますよ」
「総統閣下と呼べ」
ゲーリングは厳しい声で告げてきた。
「無礼だぞ」
「それはそうですが」
「言い訳はするな、そして君もだ」
「ハイルヒトラーをしないといけないですか」
「そうだ、ここでな」
さもないと、とだ。ゲーリングにすごまれてだった。
ヨハンナはハイルヒトラーをしようとした、だがここで目が覚めた。そして朝食を食べてシャワーを浴びてだった。
出勤した、そして勤務している鉄道会社で同僚に夢の話をした。
「酷い夢でしょ」
「ナチスの時代に行くなんてね」
「ええ、前は中世の農家でね」
「やたら忙しかったのよね」
「畑仕事でね。それで今度はよ」
「ナチスね」
「全く、あんな時代に生まれなくてよかったわ」
ヨハンナは心から言った、今は清潔なビジネススーツ姿だ。タイトスカートは膝の高さであり脚の長さが目立っている。
「本当にね」
「そうよね」
同僚も同意だった。
「世界恐慌の後だし」
「それで第二次世界大戦でしょ」
「絶対嫌よね」
「夢だとわかっていても」
それでもというのだ。
「あの時代はね」
「嫌よね」
「全くよ」
オフィスでこんな話をした、鉄道会社だが経理担当なのでオフィスにいるのだ。
そしてだ、夜にまた夢を見たが。
宇宙船の中にいてだ、日本の特撮に出て来る様な宇宙人と話していた。
「地球はいい星か」
「ええ、そうよ」
自分と同じ位の背丈の宇宙人に話した。
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