第一章
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紅い祝福
ロンドン市警のエドワード=ベイン警部はこの時苦い顔になっていた、ダークブラウンの髪の毛をオールバックにしており青い小さな目と彫のある面長の顔に薄い唇を持っている。背は一八〇あり
引き締まった体格をスーツで包んでいる。
刑事課のオフィスでだ、彼は部下のウィリアム=ハドソン黒髪で黒い目で筋肉質で大柄なラガーマンの様な彼に言った。
「たまにあんな奴が出て来る」
「そうなんですね」
「そうだ、人を殺すにしてもな」
「殺人鬼がいますね」
「憎いとか邪魔だからとかで殺すんじゃない」
「殺したいから殺すですね」
「それが趣味になっているんだ」
殺人がというのだ。
「これがな」
「漫画や小説だけじゃなくて」
「現実にな」
「存在しますね」
「そうだ、だからな」
「取り調べていますが」
「ああしてだ」
苦い顔で述べた。
「普通の人間には理解出来ない様なことをな」
「碌でもないことばかり言っていますね」
「そういうことだ」
「理解出来ないですが」
ハドソンはどうかという顔で述べた、短い黒髪がよく似合っている。
「私には」
「私もだ」
ベインは苦い顔で答えた。
「全くだ」
「理解出来ないですか、警部も」
「殺人が趣味でだ」
「しかもどう殺すかですね」
「こだわるなんてな」
それはというのだ。
「普通はわからない」
「そうですね」
「そうだ、しかしな」
「取り調べはしますね」
「これも仕事だ」
刑事のというのだ。
「聞くぞ」
「はい、今から」
ハドソンはベインの言葉に頷いた、そして捕まえた犯人、メアリー=トッド痩せてくぼんだ緑の目とぼさぼさの長いブロンドの髪を持つ中年女から話を聞いたが。
トッドはにやりと笑ってだ、二人に話した。
「私は祝福してあげたのよ」
「犠牲者達をか」
「そうよ、この世界は苦しいわ」
その笑顔で言うのだった。
「その世界から救ってあげたのよ」
「殺してか」
「ええ、そしてね」
自分の向かいに座るベインに話していく。
「その祝福が血よ」
「滅多刺しにしてか」
「ええ、もうね」
それこそというのだ。
「身体のあちこちをそうしてあげてお祝いしたのよ」
「この世界から救われるか」
「それをね」
まさにというのだ。
「そうしてあげたのよ」
「それで十二人殺したんだな」
「皆ね。もう出来ないのが残念よ」
トッドは実際にそうした顔で話した。
「捕まったからね」
「裁判にかけられる」
ベインはこのことを告げた。
「そしておそらく終身刑だ」
「残念よ、苦しみから解放出来なくて」
「祝福も出来なくてか」
「ええ、本当にね」
こう言って落ち込む、だが聞かれたこと何
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