第六章
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「ソ連は本当に攻めてきたってな」
「北方領土とか満州とか」
「それも条約を破ってな」
日ソ中立条約だ、ソ連はそれを破って攻め込んできたのだ。
「そうしてきたんだ」
「日本も実際にやられたのね」
「若しその馬鹿が歴史も出して偉そうに言うなら」
その場合はというと。
「もうな」
「やっぱり本物の馬鹿ね」
「そうだ、あそこはずっとああだって思え」
「歴史を見たらわかるのね」
「そのことがな、条約だってな」
それもというのだ。
「破ってな」
「攻めてきたし」
「あそこは条約を守らないんだ」
ロシアという国はというのだ。
「伝統的にな」
「ソ連もそうだったし」
「帝政の頃もそうだったしな」
「今もなのね」
「だからだ」
「信用出来ないわね」
「そうだ、あとな」
「あと?」
「陰謀論ってあるだろ」
父はそちらの話もしてきた。
「昔から」
「影の世界政府とか」
「最近ディープ何とかとかあるな」
「ディープステートね」
「そんなものあるか」
父は忌々し気に言い捨てた。
「あるって言って自分達はそれと戦っているとかな」
「嘘ね」
「そうした嘘もな」
「ロシアは流すの」
「そうだ、ユダヤ人差別だってな」
シオン=プロトコールである、これはナチスが悪用したが元々は帝政ロシアのとある機関がユダヤ人攻撃の為に捏造したものだというのだ。
「それでやったしソ連だってな」
「流してたし」
「そうもしてな」
そしてというのだ。
「騙してくるからな」
「尚更なのね」
「信じられるか」
「それにスパイも作るでしょ」
母も言ってきた。
「他の国に」
「取り込んで」
「あそこはそうしたこともするでしょ」
「よく聞くわね」
ネット等でとだ、吉乃も答えた。
「KGBとか」
「今のロシアの大統領っていうとでしょ」
「元々あそこの人だし」
「尚更よ」
「危ないのね」
「そして信用出来ないからね」
「戦争だって」
今話しているそれもとだ、吉乃は言った。
「絶対にロシアを信用しない」
「そう、間違ってもね」
「ロシアを信用しないで」
「日本もやっていかないと駄目よ」
「自分のことは自分で」
「そうでもあって」
それでというのだ。
「ロシアとね」
「やっていくことね」
「さもないと大変なことになるわよ」
「そのロシアがお隣だから」
「そういうことよ」
「よくわかったわ、じゃあこのお仕事を続けられる様に」
吉乃は鍬を手にして応えた。
「私もやっていくわ」
「戦争になったらこんなこと出来ないからな」
父も農具を手にしている、そのうえでの言葉だ。
「いいな」
「ええ、そうしていくわ」
父の言葉に頷き鍬を動かしていった、そして
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