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百年以上前から変わらない
第一章

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                百年以上前から変わらない
 ウクライナとロシアの戦争を日本から見てだった、新潟で暮らしている農家の娘長崎吉乃長い黒髪を後ろで束ね色白で卵型の顔と切れ長の二重の眉に黒く細長い眉と赤い小さな唇に一五八位のすらりとした背の彼女は言った。
「考えてみたら日本とロシアってお隣同士なのね」
「もう海を挟んでな」
「そうでしょ」
 父の民雄と母の愛衣はすぐに答えた、父は大柄で岩の様な顔で黒髪は短い。母は娘がそのまま歳を取った様な外見だ。
「日本海の向こうはね」
「ロシアだぞ」
「それであっちに大きな街もあるじゃない」
「ウラジオストクな」
「そうよね、戦争それも堂々と侵略している国が」
 まさにとだ、吉乃は両親に話した、今日の仕事も終わり家の中で夕食を食べながらそうした話をしている。
「お隣にあるのよね」
「日本のな」
「まさにね」
「そしてもっと言えばな」
「北朝鮮もあるわよ」
 両親はこの国の名前も出した。
「そのロシアと一緒に戦っているね」
「あの国もな」
「あそこはね」
 吉乃は北朝鮮の話もした。
「言うまでもないわね」
「どんな国かな」
「そうでしょ」
「ええ」
 まさにと答えた。
「あそこは」
「そうだろ、ロシアに北朝鮮」
「戦争している国が傍にあるのよ」
「それも特に新潟から見るとな」
「海を挟んでそこよ」
「怖いわね、幾ら海があっても」
 吉乃はご飯を焼き魚と一緒に食べつつ言った。
「お隣だから」
「それでな」
「気を付けないといけないわよ」
「そうよね」
 両親の言葉に夕食の時頷いた、だが。
 ネットでだ、ある意見を聞いて眉を顰めさせた。
「何かロシアがいいって言う人いるわよ」
「日本でだな」
「ええ、ウクライナは勝てないとかね」
 父に家の水田と畑がある場所に向かいつつ答えた、広いそうした場所が家のすぐ傍にあって歩いて向かっている。
「ロシアは圧倒的で」
「広くて人も多くてか」
「資源もあって」
「そんなことはわかってるだろ」
 父は憮然として答えた。
「もうな」
「言うまでもないわね」
「ああ、しかしな」
 それでもというのだ。
「戦わないとどうなるんだ」
「それはね」
 吉乃はすぐに答えた。
「ロシアがどんどん攻めてきて」
「ウクライナは滅ぶだろ」
「国の全部占領されて」
「併合されてな」
「ロシアになるわね」
「そうなったらどうなるんだ」 
 それこそというのだ。
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