紅白:第八話 忌々しき過去
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合のはずだ。」
過去のスメラギはセプティマホルダーに非人道的な実験や扱いをしたりマイナーズをセプティマホルダーにしたりと恨みを買っても仕方の無い部分があるので敵対するのは理解は出来る。
しかし、今のセプティマホルダー優位のスメラギに何故ソウが敵対するのかがアキュラには分からない。
「マイナーズだけの被害ならあまり気にはしないが、セプティマホルダーも相当な被害を受けている…一見するとセプティマホルダー優位な世界だが、スメラギの管理AI・“デマーゼル”によって優秀なセプティマを持つ者を“翼戦士”として無作為かつ強制的に徴兵するだけでなく、その巨大な権力を使って陰湿な根回しをし、後ろ盾を無くさせる…とまるで自分以外のセプティマホルダーを奴隷としか見ていないような扱い。管理AIらしく、人の心がない存在だ。」
「……少し待て…貴様の言い方…まるで人間を語っているように聞こえる。」
ソウの言い方に何か引っ掛かりを覚えたアキュラは尋ねる。
「ああ、管理AIとは名ばかりで実際は1人のセプティマホルダーがしていることだ。」
「何者だ…そいつは…」
「…お前も名前くらいは知っているんじゃないのか?…かつて存在していた組織…フェザーの創始者……アシモフだ。」
スメラギの管理AI・デマーゼルの正体には流石のアキュラも驚きを隠せない。
「…アシモフだと?かつて貴様も所属していたテロ組織の頭目だったな…ある日を境に名を聞かなくなったが…まさか、AIと偽って生きていたとはな…」
かつてのテロ組織の頭目であり、その組織最強の戦士と謳われたアシモフが管理AIの正体だったとは流石に予想外だ。
「AIと言うことにしておいた方が何かと都合が良いからだろう。かつてのスメラギが電子の謡精をそう偽っていたようにな……遥か昔、俺達は奴を…紫電を倒した後に地上に帰還しようとしていた。その際に奴が現れて俺達に本性を現し、戦闘になったんだが、俺は奴の初?で負傷し、弟も紫電との戦いで疲弊していた。アシモフは弟と同じ蒼き雷霆のセプティマホルダーだったからな、同じセプティマを扱う以上は地力の差とコンディションで勝敗が決まる。弟は殺され、妹も弟の後を追うように殺され…俺はテーラが残りの力を振り絞ってセプティマの力で地上に転移し、テーラの仲間と合流して共にアシモフに掌握されたスメラギと戦い、限界が来ていた肉体を捨ててテーラのセプティマの力で構成された鏡の体でこうして存在している。」
「なるほどな、だからスメラギはあいつを狙ったのか…」
恐らくスメラギが彼女を狙ったのはソウの妹の代わりの調達なのだろう。
電子の謡精のセプティマ因子をソウの妹の遺体から回収し、代用品として彼女に目を付けたのだ。
彼女が電子の謡精のセプティマ因子に適
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