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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
脱出
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ルタイフーンが唸り声をあげる。そして激しい風を巻き起こし岩を砕いた。
 「次だ!」
 続いて岩が落ちて来る。V3はそれに対して身構えた。 
 「ぐおっ!」
 拳で打ち砕こうとした。だが力が足りない。咄嗟に両手で受け止め横に投げ落とす。
 「まだだ、まだこんなものでは駄目だ・・・・・・」
 逆ダブルタイフーンの後は急激に力を消耗している。その時に生じる隙をなくす事が課題であった。
 深い木々の中を走る獣の様な影。アマゾンであった。
 「ケケーーーーーッ!!」
 雄叫びをあげ走る。そこに弓矢が襲い掛かる。
 「ケーーーーッ!」
 それを両手の鰭で叩き落す。そして木の上から降下してくるトラップをかわす。
 地に降り立つ。だがそこはブービートラップだった。中には竹槍が立っている。そこへ頭から落ちていく。
 だが片手で竹槍の先を咄嗟に掴んだ。そしてその力だけで飛び上がり死地を脱する。
 「流石だな。 ガガの腕輪の力も完全に取り入れている」
 役が木の陰からその様子を見守っている。彼がアマゾンの特訓の相手だった。
 「だがまだまだ。この程度ではバダンには勝てない」
 拳銃を放つ。だがアマゾンはそれを驚異的な反射神経でかわす。
 崖の側には湖がある。その中に]ライダーはいた。
 「ムウッ!」
 上から銛が放たれる。水中銃によるものだ。
 ]ライダーはそれをライドルで全て落とした。前から巨大な生物が来る。何とそれは首長竜だ。
 「しかし海堂君、いくら何でも機械竜を特訓に使うとは」
 志度博士は船の上から]ライダーとその竜の戦いを見ながら傍らにいる海堂博士に言った。
 「出来る限りのことはしなくてはね。相手はバダンだ、おそらくこの程度ではない」
 彼は表情を変えずに言った。
 「しかし・・・そうか、そうだったな」
 彼等の怖ろしさは志度博士自身も嫌になる程知っていた。だから納得した。
 ライダー達の命懸けの特訓は続いていた。それは将に命を賭けた戦いそのものであった。
 真夜中まで特訓は続いた。食べる時以外は休む事もない。眠り、起きて再び特訓を開始する。そんな日々が続いた。
 だがその特訓がライダー達を鍛えていった。何時しか見違えるまでになっていた。
 

 村雨と博士は格納庫にいた。目の前に戦闘機の様な姿の白いマシンがある。
 「これが・・・・・・」
 「そうだ、これが君の乗るマシン、ヘルダイバーだ」
 博士は言った。村雨は既にゼクロスの姿に変身している。
 「これに乗り行こう。そしてこの基地を脱出するんだ」
 「わかった」
 ゼクロスは膝の爆弾を取り外した。そして格納庫のシャッターへ向けて投げ付ける。
 爆発がした。そしてシャッターは壊れた。そのから青い空と白い光が見える。10
 「光か、太陽
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