第七幕その八
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「確かに楽だね」
「空港いらないわ」
「若しかしたら」
ここでトトは思いました。
「やがてUFOも出来るかな」
「オズの国によね」
「うん、外の世界でもね」
「出来るかも知れないわね」
ドロシーも否定しませんでした。
「何時かはね」
「そうだね」
「今は無理でもね」
「未来はわからないからね」
「ええ、今の技術は絶対じゃないわ」
「どんどん進歩するからね」
「全く以てだよ」
カエルマンは深く考えるお顔で言いました。
「今の技術を絶対として未来を否定することはね」
「出来ないですね」
「そんなこと言ってエルフの人達の飛行機が出来たか」
カエルマンはクッキーに言いました。
「もうそれはね」
「言うまでもないですね」
「そう、どうしたら出来るか」
「そう考えて造りましたね」
「そうだよ」
「本当に今の技術は絶対じゃないってことね」
王女も頷きながら言います。
「何でもね」
「若し絶対なら」
熊の王様は王女に応えて言いました。
「進歩はないね」
「オズの国もね」
「そうだよ、こんなに進歩していないよ」
「オズの国はこれまでどれだけ進歩したか」
ラベンダー熊は思いました。
「凄い位だよ」
「その凄い進歩は技術がどんどん発展したからだ」
伍長は強い声で言いました。
「まさにそこからだ」
「その通りだね」
「いや、本当に今の知識や技術で未来は語れないよ」
かかしも思うことでした、そのお顔は前を見ていてそのうえで進歩を目指しているものに他なりませんでした。
「決してね」
「うん、その飛行機だってね」
樵が応えました。
「プロペラからジェットになって」
「翼も二つや三つから一つになったしね」
「随分変わったよ」
「進歩したよ」
「その進歩を否定するなら」
今の知識や技術を絶対としてです。
「無理だ、出来ないしか言わないなら」
「本当に無駄だよ」
「科学的じゃないよ」
「非科学的そのものだよ」
「全く以てね」
「出来ないと思ったら」
かかしは言いました。
「すぐにどうしたら出来るか」
「そう考えないとね」
「そして努力することだよ」
「そうすればきっとだよ」
「よくなるしね」
「出来る様になるよ」
「そういえば」
ここでジョージは言いました。
「ダ=ヴィンチさんが考えたものも」
「今ではだね」
「ヘリコプターとか出来ていますね」
「そうだよ、その頃は有り得ないね」
「夢みたいなものでもですね」
「努力すればね」
そうすればというのです。
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