最終話 戦いが終わってその八
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「素晴らしいですね」
「そうですよね」
「もうです」
それこそというのだ。
「これ以上はないまでに」
「幸せですね」
「これまで待ち望んできていて」
「今だ、ですから」
「阪神は連覇の経験がないです」
響子はこのことは俯いて言った。
「残念なことに」
「そうなんですよね」
「二リーグ制になってから」
それからはというのだ。
「残念ですが」
「全くですね」
「七度シリーズに出ていますが」
二リーグ制発足以降というのだ。
「日本一は二度で」
「連覇はないですね」
「はい」
そうだというのだ。
「これが」
「だからまずはですね」
「連覇をです」
これをというのだ。
「目指すべきですね」
「そうですね」
桜も確かにと頷いた。
「これからは」
「阪神が連覇したらっちゃ」
ラムも心から思って言った。
「最高だっちゃ」
「夢かと思うわよね」
あかねはそのラムに話した。
「最初は」
「絶対にそうなるっちゃね」
「けれどね」
それがというのだ。
「夢じゃなかったら」
「これ以上いいことはないっちゃ」
「本当にね」
「だからっちゃ」
そこまで幸せな気持ちになれるからだというのだ。
「阪神には強くなってもらって」
「連覇ね」
「日本一になって」
そうしてというのだ。
「次のシーズンもっちゃ」
「日本一ね」
「そうなるっちゃ」
「夢のままであって欲しくないわ」
あかねは心から言った。
「そのことは」
「そうっちゃね」
「阪神だってね」
「連覇出来るっちゃよ」
「強くなったら」
「全く、何でここまで優勝せんのだ」
あたるは腕を組み憮然として言った。
「いつもいいところまでいくがな」
「そこからなんだよな」
乱馬も言ってきた。
「いつもな」
「肝心な時で負ける」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「残念だぜ」
「マモノにケンタッキーのおっさんもいるしな」
「あの連中結局どうにもなってねえな」
「甲子園にいたままだ」
そうだというのだ。
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