最終話 戦いが終わってその七
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「何やったんや」
「だから惨敗ですよね」
りんはそれだと返した。
「あのシリーズは」
「有り得んまでもな」
「一方的過ぎましたね」
「あんなシリーズはじめて見たわ」
ラムの父もだった。
「ほんまな」
「調べてみるとです」
弥勒は自分のスマートフォンでシリーズのことを検索して話した。
「事実あそこまでの惨敗はないですね」
「シリーズ四連敗はあってもか」
「はい」
それでもというのだ。
「三十三点取られまして」
「四点だけでな、こっちは」
「しかも一勝も出来ないのは」
「ないか」
「これまでも」
「言葉も出来たのよね」
渚はこう言った。
「何でや阪神関係ないやろって」
「うん、それからね」
三鷹も暗い顔であった、いつもの爽やかさはない。
「ロッテがシリーズに出てその時のことが話に出てね」
「その度にですね」
「阪神ファンは古傷を抉られて」
シリーズ惨敗をというのだ。
「そう言ったんだ」
「それで言葉が残ったんですね」
「そこまでネタになる位に」
「あのシリーズは有名ですね」
「だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「あのシリーズについては」
「トラウマでロッテというと」
「思い出してしまいますね」
「どうしてもね」
阪神ファンはというのだ。
「そうなってしまうよ」
「奇跡だよね」
タコス八郎は努めて明るく言った。
「あの敗北は」
「最悪の奇跡ですね」
草太はこう述べた。
「阪神にとっては」
「そうだよね」
「今も言われる位の」
「ロッテの方も煽ってきたしね」
「交流戦の時の宣伝で」
「あんまりにも壮絶だったから」
「そのせいで」
タコス八郎に言うのだった。
「今も、ですから」
「ロッテも言わないことですね」
桜は結論として述べた。
「お話としては」
「そうね、あまりにもトラウマだから」
魂子も言ってきた。
「そうしましょう」
「それで他のチームもですね」
「お手本にすべき時はね」
「そうしていって」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「やがてはね」
「もっとですね」
「強くなって」
「黄金時代ですね」
「それを迎えるのよ」
「阪神の黄金時代ですね」
「若しそうなったら」
響子は目を輝かせて言った。
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