最終話 戦いが終わってその四
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「終戦から二リーグ制になるまでの僅かな時期と」
「優勝した時ですね」
「そうした時位でして」
「いつも打線は弱いですね」
「そこが阪神のネックです」
伝統的なそれだというのだ。
「中々常に強いとはなりません」
「強力打線はないですね」
「まことに」
そうだというのだ。
「阪神は」
「あと信じられない負け方が多いですよね」
因幡君は阪神のこのことを指摘した。
「どうにも」
「言われてみますと」
明日菜も否定しなかった。
「そうですね」
「ここぞという時にです」
「有り得ない負け方をします」
「阪神は」
「こうしたチーム他にあるかな」
魔挟人も考えた。
「一体」
「ないと思います」
因幡君は魔挟人にも答えた。
「やっぱり」
「そうだよね」
「物凄く勝っても急に失速したりとか」
「夏以降にね」
「ありますから」
「高校野球があると」
魔挟人はそこからだと話した。
「ずっと本拠地使えないからね」
「疲れが溜まりまして」
明日菜はそれでと話した。
「負けますね」
「そうなるんだよね」
「物凄いハンデだよね」
「はい」
「このことも大きいよ」
「その通りですね」
明日菜も否定しなかった。
「まことに」
「夏以降がね」
「毎年その疲れで」
本拠地が使えなくなるそれのというのだ。
「後半戦成績が落ちます」
「毎年夏までは打ってもですね」
沫悟が言ってきた。
「夏から打たなくなる人もいますね」
「基本投手陣は抑えてくれるんだよ」
鬼丸は腕を組んで言った。
「夏以降もな」
「そうですよね」
「しかしな、本当に打線がな」
「ここぞという時に打たなくなって」
「負けるんだよ」
「夏以降は特に
「地獄のロードという」
さくらは憮然として話した。
「これが問題だ」
「何で阪神だけやねん」
右京は怒って言った。
「こんなもんあるねん」
「だから甲子園でだ」
さくらは右京の不満に答えた。
「今話しているではないか」
「いや、それがなかったらってな」
「思うか」
「阪神もっと優勝出来るやろ」
「確かにな」
さくらも否定しなかった。
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