最終話 戦いが終わってその三
[8]前話 [2]次話
「得点は十位、ホームラン数も十一位よ」
「最下位なくてよかったな」
「そうだけれどね」
「打率はセリーグ最下位ですね」
四谷も自分のスマートフォンで確認して述べた。
「これではです」
「ペナント心配ね」
「貧打に泣かされそうです」
「本当にね」
「得点は確かに十位ですが」
四谷はそれでもと話した。
「十一位のチームと一点差とは」
「やっぱり深刻ね」
「やはりです」
四谷はさらに言った。
「頼りになる助っ人が欲しいです」
「バースさんみたいな」
「バースさんと言えばジンクスがありますが」
それでもというのだ。
「しかしです」
「それでもよね」
「打ってくれる人が欲しいです」
「何故ここまで伝統的に打てぬのか」
コロンも首を傾げさせた。
「全く以てわからん」
「全くじゃ」
五代の祖母も言って来た。
「ダイナマイト打線と言ってもな」
「打つ時は僅かじゃ」
「大抵は打たず」
「肝心な時に負けておる」
「毎シーズンじゃ」
「困ったことじゃ」
「だから大谷選手には来て欲しかったんだがな」
松阪はそれでもと話した。
「負けたから仕方ねえな」
「諦めるしかない」
コロンは松阪にも話した。
「もうな」
「そうだよな」
「負けたならのう」
それならというのだ。
「最早じゃ」
「そうだよな」
「だからじゃ」
それでというのだ。
「この度はな」
「仕方ねえな」
「諦めるしかない」
「育成じゃ」
五代の祖母はそれだと話した。
「やはりな」
「そうは言ってもなあ」
五代は自分の祖母の言葉を受けて言った。
「いつもだよな」
「バッターはあまり育たぬ」
「そうなんだよな、田淵さんや掛布さんが出ても」
「全体で見るとじゃ」
「阪神はピッチャー主体のチームで」
「打線は弱い」
「そうなんだよな」
こう祖母に話した。
「困ったことに」
「思えばな」
五代の祖母はさらに話した。
「二リーグ制になってからか」
「ずっとなんだ」
「打線は弱いままじゃ」
「そうなのです」
修道院長も言ってきた。
「阪神はダイナマイト打線と言われていましても」
「投手陣のチームで、ですね」
「はい」
アンジェラに話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ