暁 〜小説投稿サイト〜
渦巻く滄海 紅き空 【下】
九十六 逆賊と忠臣
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うものだ。

「話は決着をつけてからにしましょう」


ダンゾウVSサスケ。
サイ&サクラVSフー&トルネ。

サスケの復讐劇はまだ始まったばかりだ。





































「────口を慎め、雷影」

突如として五影会談に乗り込んだ謎の存在。
純白のフードを目深に被って“暁”を名乗った人物に即座に反応したのは雷影だった。

「…ッ、貴様…!」

電光石火の如き速さで雷影がフードの首を掴む。
一瞬の出来事に反応できなかった他の影達が我に返って叫んだ。

「ま、待ちなさい…!」
「雷影…ッ」

他の影達の制止の声もむなしく、雷影がフードの首を折る。
ゴキ、という嫌な音が会議室に響き渡った。


しん、と一瞬静まり返る。
沈黙の後、水影が慌てて抗議した。


「な、なにも殺すことはないでしょう!捕まえて尋問すれば“暁”の情報が手に入ったかもしれないのに…」
「それよりどういうことじゃぜ!雷影、今の話は本当か!?」


水影の言葉に同意するというよりも先ほどの白フードが語った衝撃の事実のほうが気になって、土影が身を乗り出す。

【白眼】を狙って日向一族の本家の子を攫い、木ノ葉との戦争の火種をつくっただけでなく、かつて九尾の前人柱力をも攫おうとしたという雷影の罪。
九尾の現人柱力を幼き赤子の頃から攫おうとしたという、次から次へと暴露された雲隠れの仕出かした悪事を指摘する土影から、雷影は顔をそむける。

土影に続いて、風影である我愛羅もまた、冷静を装いつつも雷影を非難した。


「…暁に口を割るような奴はいない。筋金入りの奴らだ…だが、奴には俺も聞きたいことがあった」


以前、風影になったばかりの頃、正体不明の存在が助言めいた予言をしてきた。
風影就任を心から祝うかのような賛辞と共に、砂隠れの里への襲撃を予感するような助言を我愛羅にわざわざ告げにきたのだ、あの謎めいた人物。

その人物が、五影会談に突如現れた目の前の存在と似ているのではないか。

そう思って、血気に逸って殺した雷影を睨んだ我愛羅の背後から、涼しい声が何事もなかったかのように苦笑している。
何の気配も感じなかった我愛羅は、自分の肩を軽くポンっと触れられたことでようやく気づいた。
反射的に振り返る。



「────気は済んだか?」
「「「「「………!!??」」」」」


鉄の国の大将であるミフネを始め、火影を除いた影達が皆、動揺する。
首を折った感触が生々しく手に残っている雷影が驚愕に眼を見開いた。

「血の気が多いな雷影…風影のほうがよほど落ち着いてい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ