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新オズのブリキの樵
第七幕その三

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「確かにお奇麗だしね」
「猫になってもかしら」
「ええ、とてもね」
 今も黒猫の姿のレイさんに言います。
「美猫よ」
「そう言ってもらえて本当に嬉しいわ」
 レイさんは喉を嬉しそうに鳴らして目を細めました。
「私もね」
「そうなのね、しかしあんた本当に黒猫の姿が似合うわ」 
 ビリーナが見ても思うことでした。
「グループの中にいてもね」
「何か六人のマスコットみたいだよ」
 カエルマンは黒猫のレイさんを見て思いました。
「黒猫になるとね」
「そうですね」
 クッキーも確かにと頷きました。
「言われてみますと」
「そうだね」
「はい、猫になりますと」
「そうだね」
「何か」
 ここで熊の王様は思いました。
「黒猫だと魔女の使い魔とか」
「そうですね」
「そうした感じになりますな」
 ラベンダー熊と伍長はまさにと頷きました。
「言われてみますと」
「黒猫でも」
「この娘達が魔女になって」
 そうしてとです、王様はさらに言いました。
「ステージで歌って踊って」
「それで黒猫のレイさんもいたら」
「まさにですな」
「これは絵になるかもな」
「ええ、本当に」
「この六人もですと」
「それいつもやります」
 レイさんはエルフに戻って答えました。
「ステージで」
「六人が魔女になって」
「レイさんが黒猫になる」
「それでステージで歌って踊るか」
「実は私今も歌って踊ります」
 レイさんご自身もというのです。
「時々ですが」
「その時のレイさんの色は黒で」
「またとてもお奇麗なんですよ」
「スタイルもよくて」
「私達顔負けです」
「歌もダンスもよくて」
「今もアイドルなんです」
 六人全員がお話します。
「本当に」
「人気もあります」
「今は一線を退いておられますが」
「私達のマネージャーがメインです」
「ですが時々です」
「黒猫になられたり歌って踊られます」
「何かね」
 そう聞いてでした、樵はまた言いました。
「僕達もコンサートが楽しみになってきたよ」
「そうですよね」
「凄いコンサートになりますよ」
「絶対に」
「確信します」
「この人達なら」
 ジョージ達五人が応えました。
「一体どんなコンサートになるか」
「どれだけ素晴らしいコンサートになるか」
「今から楽しみです」
「ステージを探す方も」
「候補地を探していても」
「全くだね、舞台のセッティングはエルフの国がやってくれるけれど」
 それでもというのです。
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