第十二話 試合になりその十六
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「早乙女君って結構お金あるんだね」
「そうか?」
「だって君普通に暮らしてるじゃない」
乱馬本人にも言った。
「そのことを見たらね」
「俺は結構か」
「お金あるよ」
「そう言われるとそうか。お袋もな」
乱馬は五寸釘の言葉を受けて述べた。
「いつも奇麗な着物着てるしな」
「そういえば乱馬君お母さんおられますね」
四谷が言ってきた。
「そうですね」
「ああ、実はずっと会ってなくてな」
乱馬は四谷にも話した。
「逃げられたと思ってたよ」
「そんな筈がなかろう」
玄馬がむっとして言葉を入れてきた。
「何故母さんが逃げるのだ」
「こんな糞親父だからだよ」
乱馬は面と向かって言い返した。
「誰だってそう思うだろ」
「貴様本当に父を何だと思っている」
「糞親父だって言ってんだろ」
「だから母さんが逃げたと思っていたのか」
「そうだよ」
「確かにこんな人じゃね」
瞳も思うことだった。
「逃げられてもおかしくないわね」
「全くですな」
弥勒も同意して頷いた。
「こうした人ですから」
「逃げられてもよ」
「おかしくなかったです」
「だがちゃんと夫婦のままだ」
玄馬はむっとした顔で言った。
「それは言っておくぞ」
「それが信じられねえんだよ」
息子にしてもだ。
「何でお袋はこんな奴と一緒なんだよ」
「大概な父親であることは事実だな」
さくらが見てもだ。
「我々の中では多いがな」
「確かに父親に問題ある人多いな」
翼はさくらの言葉に頷いた。
「この中には」
「それでこの親父もなんだよ」
乱馬はまた言った。
「本当にな」
「私のお父さんは普通だけれど」
しのぶはこのことに幸運を感じていた。
「よかったわね」
「ああ、かなりいいぞ」
乱馬はその通りだと答えた。
「本当にこんな親父だったら最悪だぞ」
「そうよね」
「待て、そこで頷くのか」
玄馬はしのぶにも言った。
「わしはそこまで酷いのか」
「うちの許嫁の話もあったしな」
右京も参戦した。
「ほんまこのおっちゃん大概やで」
「ちょっとは行いあらためろよ」
犬夜叉も言った。
「さもないとこのまま言われ続けるからな」
「僕の父もかなりだしな」
面堂はしのぶとそこが違っていた。
「わかる」
「そういえば面堂君のお父さんも」
しのぶは今度は彼の家庭の話をした。
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