第十二話 試合になりその十三
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「乗せます、了子も」
「そうするんだね」
「皆さんと一緒に」
「確かに凄いけれど」
鳳は妹を見て言った。
「しかしね」
「しかし?何でしょうか」
「あんたって悪戯趣味よね」
「そう思われますか」
「どう見てもね」
「否定出来ないですね」
了子は微笑んで答えた。
「そう言われますと」
「そうよね」
「子供の頃からです」
「悪戯が好きで」
「それで、です」
そうであってというのだ。
「お兄様にも飛麿様にもです」
「悪戯してるわね」
「そうです」
「二人だけにね」
「ああ、そういえば」
ここで乱馬は気付いた。
「俺達には別にな」
「何もしないわ」
あかねも言った。
「むしろ親切よね」
「悪い奴だって思ったことないぜ」
「全くね」
「そうっちゃ」
ラムも言ってきた。
「了子むしろうち達には優しいっちゃ」
「いい子に思えるわ」
響子が見てもだ。
「本当にね」
「そうっちゃ」
「けれどそれが」
「終太郎と飛麿にはっちゃ」
「悪戯をするのね」
「普通の人なら死ぬ位のっちゃ」
「それもいつも」
響子は巨大な木槌を持つ了子と刀を構えて身構える面堂の二人を見ながらそのうえでラムに応えた。
「そうしているのね」
「そうっちゃ」
「それはやっぱり」
「考えてみたらっちゃ」
「了子さんなりの愛情表現ね」
「そうみたいっちゃ」
そうだというのだ。
「どうも」
「そうなのね」
「確かに俺と了子ちゃんは許嫁同士だが」
飛麿は眉を曇らせて話した。
「いつもだからな」
「大変なのね」
「俺や終ちゃんじゃないと死んでいる」
とっくの昔にと言葉の中に入れて話した。
「本当にな」
「そこまでっちゃね」
「そうだ」
実際にというのだ。
「了子ちゃんの悪戯はな」
「そうなのね」
「困ったことだ」
「あんた達も大変だな」
翼も真剣な顔で述べた。
「本当に」
「慣れてはいるがな」
面堂はその妹と対峙を続けつつ言った。
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