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昭和おじさんGG55外伝 ネタ編
主に猛が異世界転生やタイムスリップ
猛の異世界転生
転生したらファンタジーRPGだった4

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夜が明けた。

朝日に照らされる魔王軍ギガント砦の前に、シガ団・獅牙猛が立つ。
背には昨日受け取ったばかりの、分厚く巨大な剛剣――【神剣シーザー】。

猛は剛剣をぶら下げると、にやりと笑った。
「昨日の続きだ、デカブツ……!」

待ち構えていた魔王軍も、その最前列に立つ四天王・ギガントも、
猛を見て一斉にどよめいた。
(バカな……昨日の死闘で消耗したはずの人間が、なぜ……!)
ベリィの指揮のもと、回復魔法を使う魔術師・医師・薬師が一晩で猛を戦えるよう回復させた。それに加え猛の驚異的な生命力と気力のなせる奇跡だった。
人間と比較にならない生命力ゆえ、同様の施術で回復しているギガントは驚愕を隠せない。
だが、猛は迷わない。一歩、一歩、確実に間合いを詰める。

ゴゴゴゴゴゴ――!

再び、激突の刻が来た!!

ガガガガガン!!!!
剛剣と戦槌が正面からぶつかる。だが、昨日と違った。
猛の一撃が、ギガントの戦槌を押し返したのだ!
「ぐっ……!」
ギガントが巨体を揺らす。
猛は迷わず次の一撃を叩き込んだ。気を練り、一気に炸裂させる。
「粉砕剣――神剣一撃!!」
剛剣シーザーが唸り、ギガントの胸の鎧ごと、巨体を吹き飛ばす!!!

ドオオオオオオオオオン!!!!!

砂煙が巻き上がり、地面が割れた。ギガントは、その場に崩れ落ちた。
魔王軍、シガ団の兵士たち――全員が静まり返る。

そして、勝鬨。

「お頭、勝ったァァァァァ!!!」
「二代目シーザー万歳!!!」
「シガ軍団万歳ィィィィ!!!!」

シガ軍団の咆哮が砦中に響き渡った!!!
猛は剛剣を地面に突き立て、唇の端をゆるく吊り上げた。
「なんという強さだ…負けた、止めを刺せ」
「そんなもったいねぇことするか、魔王を潰したら再戦しようぜ」
猛は倒れたギガントに手を差し出す。
「貴様…」
ギガントが猛の手に触れた瞬間

ぐにゃり…空間が漆黒に歪んだ。
ギガントは力を振り絞り気功波を放ち、猛を歪みの範囲外にはじき出した!
「デカブツ!」
漆黒の歪みがギガントを飲み込んでいく。
「くくく、武力だけのバカも利用価値があった、その力だけは評価してやろう」
骸骨のようにやせ細った黒衣の老人が宙に浮いていた。

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