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昭和おじさんGG55外伝 ネタ編
主に猛が異世界転生やタイムスリップ
猛の異世界転生
転生したらファンタジーRPGだった3
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魔王軍の拠点を次々と潰しながら進軍する荒くれと失業者の集団・シガ軍団。
だが、その行く手に立ちふさがったのは、魔王軍四天王――剛力のギガントだった。

「デケェ……」

猛は思わず唾を飲み込んだ。
目の前に立つのは、城壁のような巨体を持つ魔族の戦士。
全身を鎧で覆い、手には人間なら三人がかりで持ち上げるような巨大な戦槌を軽々と振り回している。

「人間風情が、この俺に挑むか……?」
ギガントの地響きのような声に、シガ軍団の面々も思わず後ずさった。
「おらぁ!シガ軍団切り込み隊をなめんじゃねえ!」
シガ軍団でもっとも血の気が多い連中が大将首を前に昂る。
だが、猛は笑った。
「やめろ、お前らじゃ相手にならねぇ、下がってろ。一騎討ちだデカブツ!」

ゴゴゴゴゴゴ――!
切り込み隊長は安堵した(やっべ、危うく無駄4にするところだった、ありがとよ大将)
猛は木刀を構える。
二の太刀いらずの初太刀――粉砕剣の構えだった。

巨人と人間――
体格差をものともせず、猛は一気に間合いを詰めた!

ゴガァァァン!!!

巨大な戦槌と、猛の木刀が正面から激突した。
衝撃で周囲の地面が陥没し、砂埃が舞い上がる。
お互いに一歩も退かない。
(こいつ、やべぇな……でも負けるかよ!!)
猛は渾身の力を込めて木刀を振るい続けた。
ギガントもまた、咆哮を上げて戦槌を叩きつけ続けた。

激闘は、延々と続いた――

どちらも一歩も引かず、最後は両者ともに力尽き、その場に膝をついた。
「――引き分け、か」
ギガントがうなるように言った。
猛は立ち上がり、唾を吐き捨てた。
「くそっ、負けてねぇからな」
兵法家くずれの中年男が猛に進言した。
「お頭、今なら奴らの隙を突けます、一気に城門を」
「今日はしまいだ、明日あのデカブツを俺がやる」
(せっかくの好機が…しかし魔王軍もわれらの隙を突いてこない、敵将が攻撃を禁じたのか?)
「お前、頭が回りそうだな、シガ団副長にしてやるぜ」
「私はベリィと申します、副長の大任、謹んでお請けします」
文官服を着た男がベリィへ話しかける
「ベリィ殿、栄光あるリバイア十傑筆頭のあなたが山賊の副長など…」
「すべての状況を生かすのがリバイア流用兵術だ。初代様もジョーカー傭兵団副長だった、これはリバイア様のお導きだろう」
周囲の探索に放ったベリィの配下が次々と文官服の男に報告する。
「ベリィどの、剣豪シーザーが見つかりました」
「よくやった、恩賞を取らせる。お頭に報告してくる、出るぞ」

山奥の小屋、満身創痍で片腕を失った巨漢がいた。
「すまぬ、力尽きるところであった」
「間に合って良かった、われらの首領は剣豪シーザーと呼ばれております」
「何?」
小屋に入る猛

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