暁 〜小説投稿サイト〜
だからってなんだよー 私は負けない
6-5-3
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 朝、6時過ぎに起きて行くと、ダイニングでお義父さんとお義母さんにお爺さんが、朝ご飯の途中だった。

「おはようございます」と、挨拶をすると

「すぐりちゃん おはよう ごめんなさいね あなた達の朝ご飯 まだ 用意してないのよー もう直ぐ珠実が起きてきるからー」

「あー 気になさらないでください 私 いつも これっくらいに起きるので・・・」

「すぐりちゃんは 朝は ご飯なの?」と、お茶を出してくれながらー

「色々です ご飯とお味噌汁の時も パンの時も じゃがいもだけの時も・・・」

「うふっ そーぅ 今日は 珠実に任せたから きっと パンと何かなのよ」

 それから、7時前にお義父さんは出勤していって、おじいさんは厨房に出て行ったのだろう。そして、珠実さんが起きて来て、キッチンに立って居た。

「朝はパンとスクランブルエッグね」

「あっ あ 私 何かお手伝いを・・・」

「いいの 食べ終えたら、おにぎり作るの手伝ってちょーだい みんなのお昼用」

 そのうち 耀が起きて来て

「おはよう まだ 準備始まんないのか?」

「なに 呑気なこと言ってるんよー これから、みんなのおにぎりするの! お兄ちゃん 駐車場係ね 早い人は10時頃から来るよ」感謝祭の開始は11時からと聞いていた。

 おにぎりを仕上げて、珠実さんの部屋に連れて行かれて、真っ赤なミニワンピースに着替えて、眼元をお化粧して、唇も紅く塗られていた。そして、日焼け止めのクリームも。最後には、お尻のところに白いボンボンを張り付けられて、ウサギの耳のヘァバンドを留められて、完成なのだ。可愛いけど、確かに少し恥ずかしいのかも・・・。珠実さんのスニーカーを借りて、お店に出て行くとオーナーが

「あっ ・・・ 昔の 清音と明璃ちゃん みたい・・・すぐりちゃんって 雰囲気が明璃ちゃんそっくり」

 そして、表に出て行って、私と珠実さんの担当は輪投げなのだ。大人用と子供用のがあって、並べられたビールの空瓶に輪が入れば、お菓子をプレゼントするのだ。離れたところでは、おじいさんと武チーフにオーナーが、ハンバーグとバンズを焼く準備をしていて、ハンバーガーが無料らしかった。横には、蜂蜜レモン水とオレンヂジュースも置いてあった。お店の中では、ドーナツの料理教室を兼ねて、それぞれの好きな形に作ったものを厨房で揚げて、その場で食べれるのだ。それ以外では、お年寄りが折り紙を教えるスペースもあるといった具合だった。お店の入り口には清音さんがスタンバイしていて、来た人達を案内するのだろう。

 案の定 10時すぎに、小学生らしき女の子とその妹だろうかお母さんと一緒に来たのを皮切りにポチポチと来る人が増えてきたのだ。私達のところにも、最初に男の子がやってきて

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ