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「やって良いの?」
「まぁーだ 11時からね」と、珠実さんはきっちりしていたのだが
「いいじゃん うさぎのおばさん もうすぐ11時だよー」
「うぅー 今 なんて? おばさん…? 君の お母さんは? ひとりなの?」
「ちゃうよー ママはミーちゃんとお店の中に行ったよ」
「じゃぁ 君も そっちに行きなさい また あとでね! 《《おねえさん》》は待ってるからね」と、珠実さんに睨まれて、私は 後ろのほうで笑いをこらえていたのだ。
開始予定の11時になると、ぞくぞくと車が入って来て、12時には停めるところがなくなって、耀は自宅の前の空地に案内をしていた。輪投げの方も、子供達が並び始めていて、大人がやる余裕も無かったのだ。ハンバーガーも事前に焼き始めていたのだけど、もう順番待ちで10人ぐらいが並んでいるのだ。清音さんも、空いている所に振り分けているんだけど、どこも混雑していた。だけど、オーナーはバーガーのほうはお店の女の人を手伝いに連れてきていて、自分は並んでいる人達に冷たいお絞りを配りながら、呑気に笑いながら世間話のようなことをしていたのだ。
そのまま並んでいる人は終了時間の3時近くになっても、途切れることなく、私たちの輪投げは一区切りがついていたのだけど、ハンバーガーは、まだ並んでいて、用意していたバンズが無くなってしまって、オーナーは急遽 ドーナツにハンバーグを挟むといったふうに対応していた。だけど、私は無料とは言え、いろんなとこで、手の足りない従業員の人を手伝っているお客さんの姿も見ていて、こんなに多くの人達に愛されているナカミチの実力に驚いていたのだ。
3時を過ぎて、片付け始めた時、耀が「もう いいよ シャワーして着替えて来いよ 帰りの電車に間に合わないよ」と、言ってくれて、シャワーを浴びて白いワンピースに着替えて出て来ると、オーナーと珠実さんが
「今日は ありがとうね 手伝わせてしまってー 助かったわー」
「いえ 私 何にも出来なくてー」
「ううん 見ていると 子供達にも親切に・・・人気あったみたいよ あのね 一度 すぐりちゃんのお母さんにも ご挨拶に伺わなければネ 知らんぷりもできないからー」
「あっ はぁー」と、耀と一緒に出て来て、駅近くの前にも行ったことのあるカウンターのレストランに入った。開店間際で、他にお客さんは居なくて
「あらっ 耀ちゃん 感謝祭に行ってたの? すぐりちゃんも?」
「うん 昨日 来てな・・・光瑠さん 僕等 結婚すること決めたんだ」
「えっ あら そう お似合いよー ・・・だけど・・・ すぐりちゃん まだ・・・」
「そう 来年 卒業したらね」
「そう 早い・・・」
「うん 反対もあるけどね なんとか」
「美鈴
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