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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第31話 告白
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きなりOKだしてたらどうしようかと思いました。……それに……」
「…それに……何だ?」
 シリカが言葉を止めたので、俺は再びシリカの方へ向く。……すると……

「それでこそ、あたしの好きになったシュウさんだな〜って、改めて思いました。シュウさんが初心(うぶ)なんじゃないかって、薄々分かってましたし」
「シリカ……」
 シリカは俺に向って、笑いながら話してくれた。
「それに、あたしが『お兄ちゃん』を嫌いになる訳ないじゃないですか」

 ……ありがとう、シリカ。
 多分、この言葉にはシリカの本音も入っているだろうけど、俺が(なぐさ)められているのは、現に事実だ。
 なら、俺もさっきの告白みたいに、少しは勇気を出さなくちゃいけない。…しかも、今日はクリスマスだしな。

「……まぁ、手を繋いで寝るくらいなら、今の俺でもできるかな…」
「シュウさん。……はい、ありがとうございます…」
「何でお礼を言うんだよ…」
「なんとなくです」
「……なんだそりゃ」
 そう言いながらも、俺はシリカのベットの方に手を差し出し、シリカが俺の手を握る。
 シリカの手は温かく、この手が現実の手で無くとも、とても安心できた。


 そのまま俺はシリカと手を繋ぎながら、疲れていたのか深い眠りに落ちた。



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 次の日、昼にアルゴから『キリ坊はもう大丈夫だと思うヨ』というメッセージが届き、俺とシリカは二人でホッとして、その日の夜ご飯は色々な事に対してのお祝いで、かなり豪華にした。
 (しばら)く食べてたら、アルゴがご飯に食べに来たことには驚いた。
 どうやら、シリカがアルゴに何か伝える為に呼んだらしい。

 …何を話してたんだろうな。
 アルゴの耳元で話しているから、何を話してるのかまったく分からなかった。


 そして俺たちは、そのまま情報交換や騒いだりして、SAOの二回目のクリスマスを()ごした。









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