第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第31話 告白
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プロポーズメッセージを送り、シリカがそれを受諾して、俺たちは夫婦となった。
「あ! そうだコレ、シリカに」
受諾され終わった後、俺はアルゴにお願いしていた『ある物』をシリカに渡す。
「え!? これって、指輪ですか!?」
「ああ、アルゴにお願いして良い物を選んできてもらった。俺が選ばないっていうのは少し嫌だったけど、やっぱり性能が良くて《筋力値》とかが上がる方がいいかな〜、っと思って」
そう、アルゴにお願いしていた物は『指輪』。
やっぱりコレは、『結婚』には欠かせない物だと思うからな。俺は。
「……ありがとうございます」
俺から貰った、指輪をはめてお礼を言ってくれるシリカ。……気に入ってくれたかな?
「アルゴにもお礼を言ってくれよ。《筋力値》と《敏捷力》が10も上がるなんて、凄いレアアイテムだぞ」
……コレ貰う時に『オイラは運び屋じゃないヨ』と文句を聞かされたあとに、『上手くやれヨ〜』とニヤニヤ笑いながら言われて、恥かしい思いをしたけどな。
「はい、分かってます。……あ! それよりも、さっきシュウさんが言ってた『虎風 修一』って…」
「……俺のリアルの名前な。あまりに緊張しすぎでつい言っちまったんだ」
「やっぱりそうだったんですね。…そっか〜、リアルでも『シュウさん』は『修さん』なんですね」
俺の名前を聞いて、嬉しそうにするシリカ。
「……捻りが無い名前で悪かったな」
このSAOのアバターを作る時、ネーミングセンスが無いから自分の名前の一部にしちゃったんだよ!
と、心で叫んでいると、
「いや、シュウさんの名前が悪いと思った訳じゃなくて、シュウさんの本名が聞けた事が嬉しかったんです」
シリカがそんな事を言ってくれた。
「そ、そうか、悪いな。早とちりしちゃって」
「そうですよ。……あ! でも、そしたらあたしもリアルの名前を言った方が良いですよね」
「いや、シリカは別に言わなくてもいいぞ。俺が勝手に言っただけだし…」
正直、物凄く知りたいけどな。
「それじゃ、あたしが気を使っちゃいそうで嫌なんです」
「そ、そうか。な、なら教えてください」
「はい。あたしの名前は『綾野 珪子』っていいます」
「綾野、佳子……か」
なんか、今までずっと一緒にいたシリカの本名を聞くと……なんか、こう……へんな感じがするな…
「……さて、なら寝るとするか『佳子』」
「い、いきなり呼び方変えないで下さい!」
「ははは、悪い悪い」
俺がわざとらしく今聞いた名前で呼ぶと、シリカが顔を真っ赤にして俺に怒ってきた。
……怒ったシリカの顔も可愛いと思うのは、俺だけだろうか…
「まぁ、そろそろ本当に寝ようぜ。今日は色々な事がありすぎた
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