第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第31話 告白
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、クラインと同じだと思うけど」
「そうか、お前達もキリトを……それでキリトの奴、どうなった?」
「生きてるよ」
シリカと一緒に挨拶をした後、クラインがキリトの安否の事を聞いてきたので、簡単に返事を返す。
「そ、そっかー、そりゃあ良かった。……それよりビックリしたぞ、お前ら……キリトのような格好しやがって、一瞬間違えちまったじゃねーか」
「まぁ、この格好には色々とあるんだよ」
…やっぱり格好、キリトみたいだったんだな。
そんな話を座っているクラインとしていたら、ワープポイントからキリトが出てきた。
クラインはキリトの顔を見て一瞬ほっとした顔になった後、すぐに口元を強張らせる。
「……キリト……」
そして、割れたような声で囁くクラインと俺の間に、さっきのアイテムがキリトの手から投げられ、雪の上に落ちる。
「それが蘇生アイテムだ。過去に死んだ奴には使えなかった。次にお前達のどちらかが目の前で死んだ奴に使ってやってくれ」
それだけ言って出口に向おうとするキリト。
それを見て、クラインは立ち上がりキリトのコートを掴み、
「キリト……キリトよぉ……」
無精ひげが生えた頬に涙を伝えながら、キリトに泣きながら言う。
「キリト……お前ェは……お前ェは生きろよ……もしお前ェ以外の全員が死んでも、お前ェは最後まで生きろよぉ……生きてくれぇ……」
泣きながら、何度も生きろと繰り返すクラインの手を、キリトは裾から引き抜いて、
「じゃあな」
そう言ってから、キリトは迷いの森から出て行った。
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その後、落ち着いたクラインとキリトが置いていった《蘇生アイテム》を賭けて、ジャンケンをして《蘇生アイテム》は俺が貰う事になった。
そして、ガッカリしたクラインにお礼と謝罪、そして別れの挨拶をして迷いの森を出る。
森を出た後、アルゴと合流して起こったことをアルゴに話す。
『後のことはオイラに任せてくレ。キリ坊が変化を起こしたらメッセージを送るヨ』
と言われたので、俺たちはアルゴに後は任せる事にした。
あと、俺がお願いしていた事もしっかりしてくれたようで、俺はアルゴに感謝を言ってから、お願いしていた『ある物』を受け取った。
受け取り終わった後、アルゴと別れてから、そのまま第三十五層《ミーシェ》の街の宿に泊まる事にした俺とシリカは、毎度おなじみ二人部屋を選んで泊まる。
「うわ〜、ベットで寝るの久しぶりですね。シュウさん」
「…そうだな」
部屋に入ってからベットを見て、目を輝かせるシリカ。
確かにもう何ヶ月もベットで寝ていないので、俺もシリカの
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