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新オズのブリキの樵
第六幕その八

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「面白くてね」
「夢があるわね」
「読んでね」
「本当にこうした道具があればいいなってね」
「思ってね」
「実際に生み出そうとする」
「そして生み出せたらね」
 それが出来ればというのです。
「もうね」
「最高よね」
「これ以上はないまでにね」
 まさにというのです。
「最高のよ」
「出来事よね」
「実際に魔法使いさんが生み出しているしね」
「それだけでも凄いわ」
「素晴らしいことよ」
「いや、私も本読むけれど」
 エリカも言いました。
「オズの国は面白くてためになる本ばかりでね」
「いいよね」 
 トトが応えました。
「本当に」
「全く以てね」
「そうよね。私は難しい本は読まないけれどね」
「自分がわからないと」
「そうよ、学問は自然とね」
 それこそというのです。
「読んでいるとね」
「沢山の本をだね」
「そのうちわかる様になるから」
「その時は読まないね」
「私は自分がわかって楽しい本を読むのよ」
「君はそうした主義だね」
「それでいいでしょ」
 エリカはあっさりと言いました、そうしてそのうえで周りに対してまさにというお顔でさらに言うのでした。
「難しい本を読んで偉いわけでもないしね」
「全く偉くないね」
 臆病ライオンはエリカの言葉に頷きました。
「はっきり言ってね」
「そうよね」
 王女も確かにと頷きました。
「要はその本から何を学ぶかで」
「面白いかで」
「それでね」
 そうであってというのです。
「面白い、ためになることがね」
「重要だからね」
「別に難しくても」
「読んでわかりにくくても」
「意味がないわ、難しい本を読んで自分は頭がいい」
 王女はこうも言いました。
「そうなのかしら」
「実は違うね」
「さっきドロシー王女が言われた通り」
「それぞれの学問を知ればわかるで」
「また読んでも中身ないなら」
「読んでも意味ないね」
「読んで意味のない本を読んで頭いいのかしら」
 果たしてというのです。
「もうね」
「その筈もないしね」
「意味ないわ」
「全くだね」
 臆病ライオンも頷きました。
「その通りだよ」
「いや、読書自体は素晴らしくても」
 カエルマンは読書自体についてはこう言いました。
「けれどね」
「それでもですね」
「うん、読んで面白くてためになる本を読むべきでね」
「漫画もその中に入りますね」
「そう、けれどね」
 それでもというのです。

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