第十二話 試合になりその六
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「おい、これで何打席連続だ」
「あたる君達の試合から連続ですからね」
畑中がベンチで隣にいる向田に話した、ダイアモンドでは丁度大谷選手がホームランを打って回っている。
「ですから」
「二十七打席連続か」
「二十六じゃないですか?」
「いえ、二十八です」
アンジェラが言ってきた。
「これで」
「二十八ですか」
「はい、私達はずっとです」
「大谷選手に打たれていて」
「そして一人もです」
アンジェラは畑中に話した。
「打てていません」
「三試合連続完全試合で」
「このままいきますと」
「俺達もですね」
「そうなります」
まさにというのだ。
「ごく稀にバットに当たりまして」
「凡打になる位で」
「ですが大抵の人は三振しまして」
「それで完全試合ですね」
「二十奪三振されたうえで」
「これがプロだっていうかな」
向田は腕を組んで話した。
「プロの頂点のメジャーでな」
「歴史を塗り替える位の活躍ですから」
「もうな」
それこそというのだ。
「格が違うな」
「そうですよね」
「いやあ、僕も野球には自信があるけれど」
タコス八郎も言ってきた。
「ちょっとね」
「ないよね」
「うん、勝てるなんてね」
五代に話した。
「とてもだよ」
「思えないよ」
「ですがこれもスポーツです」
修道院長は微笑んで述べた。
「ですからこのまま負けましても」
「それでもですね」
「受け入れまして」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「終わることですね」
「敗北を認められないなら」
それならというのだ。
「最初からです」
「試合をしないことですね」
「はい」
アンジェラに答えた。
「そうです」
「そうなりますね」
「敗北を認めることも人の在り方です」
「スポーツに限らないですね」
「左様です」
まさにというのだ。
「そのことは。それに」
「それに、ですか」
「ここまでの完敗なら」
「清々しいですね」
「見事でありますので」
だからだというのだ。
「受け入れましょう」
「そうあるべきですね」
「それもスポーツで信仰です」
修道院長はこうも言った、そしてボクシング関連の面々も敗れた、次は犬夜叉達が試合を行ったが。
「あの、大谷選手ってどの方向にも変化球あるから」
「ストレートだけじゃなくてな」
犬夜叉はベンチでかごめに応えた。
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