第十二話 試合になりその三
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一行はそれぞれの試合の準備に入った、最初はあたる達だったがピッチャーにはあたるがなりラムがキャッチャーだった。
ラムはプロテクターを着けつつだ、あたるに言った。
「ダーリン、はっきり言って何を投げてもっちゃ」
「打たれるね」
「どうしようもないっちゃ」
大谷選手相手にはというのだ。
「だから開きなおってっちゃ」
「投げることだな」
「ホームラン何本打たれてもっちゃ」
そうなろうともというのだ。
「負けは負けだっちゃ」
「そうだな」
「そしてっちゃ」
それにというのだ。
「完全試合でもっちゃよ」
「負けは負けだな」
「だからっちゃ」
「試合をすればいいな」
「そうっちゃ、やるだけはやったっちゃ」
「甲子園のことも調べたしな」
「芝生のこともっちゃ」
甲子園のというのだ。
「そうしたっちゃ」
「だったらだな」
「もう全力でやるだけっちゃ」
「そうだな、お前もだな」
「ダーリンのボール受けるっちゃ」
「受けてみろ」
「間違っても火とか吹かんからな」
テンもそれは封じた。
「野球とちゃうからな」
「吹くのは変なお客さんにしろ」
「甲子園名物のやな」
「もうかなり減ったがな」
あたるは昔と比べて話した。
「しかしだ」
「おることはおるからな」
「そんな客にはだ」
「吹くことやな」
「満員だがな」
「大谷選手だからね」
しのぶはそれでと言った。
「そうもなるわね」
「そうっちゃね」
ラムはしのぶの言葉に頷いた。
「やっぱり凄い人気っちゃ」
「そうよね」
「特に宣伝はしていないのですが」
面堂はそれでもと話した。
「大谷選手が来ると聞いただけで」
「こうだな」
「ほんま凄いな」
あたるとテンが応えた。
「流石としか言う様がないな」
「全くだ」
「満員だ、これは揺れる」
面堂はさらに語った。
「球場全体がな」
「甲子園名物か、凄いことになってきたな」
竜之介はそれならと述べた。
「それならその甲子園でだ」
「野球するっちゃね」
「ああ、やってやるぜ」
ラムに強い顔と声で返した。
「大谷選手のボール絶対にな」
「打つっちゃね」
「そうしてやるぜ」
竜之介はこの意気込みを見せた、そうして試合に挑んだ。だがやはり大谷選手はあまりにも凄かった。
三番ピッチャーで出場した彼にだった。
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