第十二話 試合になりその二
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「宜しくお願いします」
「こちらこそだよ。それでスポーツに絶対はないから」
「若しかしたらですか」
「僕も負けるかも知れないよ」
「いえ、とんでもない」
面堂も乗った。
「僕達ではとても」
「いや、そんなこと言わないでね」
「お互い全力で、ですか」
「試合をしよう」
「それでは」
「ううむ、どうもだ」
九能はその狐を見て思った。
「合わせてしまうな」
「ああ、ついついな」
良牙も言うことだった。
「乗るな」
「全くだ、憎めない上に可愛い」
ムースが見てもだ。
「これでは何とも言えねえだ」
「それで大谷選手いいあるか?」
シャンプーも乗っている。
「私達が試合に勝ったらある」
「うん、さっき握手した時に言ったね」
狐はシャンプーにも応えた。
「君達が勝ったらだよ」
「どのチームでもあるな」
「僕は阪神に入るよ」
「宜しくある」
「それでサイン貰えますか?」
右京も合わせる。
「後で」
「いいよ」
狐はそのまま応えた。
「皆一枚ずつでいいかな」
「お願いしますわ」
「そういうことでね」
「いやあ、サイン貰えるなんて嬉しいですわ」
右京は心から言った。
「ほんまに」
「手形もいただければ」
小太刀は顔を赤くして言った。
「感無量ですわ」
「ではこちらもね」
「宜しくお願いしますわ」
「させてもらうよ」
「それでは」
「何かね」
朱美は狐を見て微笑んで言った。
「この子見てるとね」
「いい子だね」
「だからね」
一ノ瀬のおばさんにそれでと話した。
「ついついね」
「そういうことだってしてしまうね」
「そうなんだよね」
「今まで御免ね」
ここで狐は自分から言った。
「実は僕大谷翔平さんじゃないんだ」
「ここでこう言いますし」
四谷も言った。
「いいんですよね」
「僕は狐なんだ」
ここで変身を解いて言った。
「化けていたんだ」
「そうだったのですか」
四谷はわかっていて応えた。
「わかりました」
「ただ大谷選手なら」
狐は言った。
「きっとこう言うし」
「あの人はそうした人ですね」
「サイン貰おう」
「手形もですね」
「折角だから」
こう話した、そしてだった。
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