第十一話 甲子園球場の特徴その十七
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「それなら」
「球場の傍にあるか」
「あそこに皆で入ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「食うか」
「そうするか」
「よいな」
夢心和尚もそれならと頷いた。
「焼肉も」
「そうであるな」
「色々な肉を焼いてな」
「食うのじゃ」
「酒も飲んでな」
「楽しみのじゃ」
「うむ、肉を食うなぞな」
竜之介の親父は真顔で腕を組んで言った。
「思えば凄いことじゃ」
「全くだな、金がないとな」
りんねも言ってきた。
「食いものすらないからな」
「全ては貧乏が悪い」
「本当にな、しかしな」
りんねはここで竜之介の親父をじと目で見て述べた。
「あんたはあんまりだからな」
「わしはか」
「あまりにも酷いことばかりしているからな」
「金がないか」
「俺は違うからな」
「私が結婚してね」
元凶の一人の魂子が笑顔で言ってきた。
「穀潰しがいてね、けれどね」
「このおっさんは自分が悪いからな」
「お金がないことはね」
「そうだからな」
「全くです」
四谷もこう言うことだった。
「流石にあんまりです」
「俺は兎も角今は普通にやってるとな」
「お肉を食べられます」
「牛肉だってな」
「私も時々食べていますし」
「そうだよな」
「焼肉いいわよね」
「そうよね」
ミホとリカは笑顔で話していた。
「美味しいし皆で食べられるし」
「色々な種類のお肉も焼けてね」
「じゃあ私達もね」
「頂きましょう」
その焼肉をというのだ。
「そうしましょう」
「今夜はね」
「野菜も食べましょう」
響子はこちらも忘れていなかった。
「お肉を食べて」
「バランスよくですね」
「はい」
五代にまさにと答えた。
「食べましょう」
「やっぱりそうですよね」
「お肉もいいですが」
それだけでなくというのだ。
「お野菜も食べて」
「バランスよく」
「そうしていきましょう」
「うむ、食うぞ」
さくらは強い声で言った。
「今宵もな」
「さくらさん食うとなるとな」
りんねは言った。
「これまたな」
「相当だというのか」
「ああ、俺も食うけれどな」
それでもというのだ。
「さくらさんはな」
「また別格か」
「そうだよ」
「普通だと思っているが」
「いや、普通じゃないですよ」
六文が全力で否定した。
「さくらさんは」
「牛一頭とかだからな」
「もうですよね」
「ああ」
りんねは六文のその言葉に頷いた。
「相当だよ」
「全くですね」
「ああ、けれどな」
「それでもですね」
「今夜もな」
「食べましょう」
「こうした時に食わないとな」
こう言ってだった。
りんねも他の面々も焼肉を食べた、そうして英気を養い
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