第十一話 甲子園球場の特徴その十六
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「インターネット上でも炎上ですよ」
「それもかなりのな」
「そうなりますので」
「だからだというのだ。
「本当にです」
「正々堂々とな」
「試合をしましょう」
「まあ俺達は最初からそうした考えだけれどな」
石田は自分達のジムのそれも話した、実際に向田にしても畑中にしてもルールは破ったことはない。
「スポーツマンシップは守るよ」
「そんなもの守ってどうするんだってね」
魔挟人が笑って言ってきた。
「僕達のかなりの面子が思ってるね」
「手前もな」
「うん、けれど流石にね」
そう思っていてもというのだ。
「今回ばかりはね」
「正々堂々とだな」
「僕も思ってるよ」
「ちゃんとやるぞ」
「最後までね」
「誰が何を投げても打たれてな」
バッターとしての大谷翔平にというのだ。
「バットに当たるだけで奇跡でもな」
「最後までやろうね」
「惨敗上等でな」
「そうしようね」
「あの、まさかね」
耕作は陽気に言った。
「皆完全試合全打席ホームラン打たれて負けるとか」
「有り得るよ」
スズキ先生は明るく誠実に述べた。
「そうなる可能性もね」
「あはは、やっぱりそうですね」
「大谷選手だからね」
スズキ先生も嗤って述べた。
「そうもなるよ」
「そうですよね」
「大谷選手はメジャーでも歴史に残る人で」
「俺達はアマですから」
「そうもなるよ」
「投打二刀流凄いですね」
畑中はまた笑って言った。
「どちらも物凄いですし」
「こいつのアップを出してもな」
あたるはチェリーを見て思った。
「通じないしな」
「わしでもか」
「通じると思っておらんだろ」
「うむ」
チェリーも否定しなかった。
「その様な精神力の持ち主ではない」
「どう見てもな」
「だからだ」
あたるは真顔で言った。
「俺も背筋を指でなぞったりしない」
「あれ本当にぞくってくるから」
しのぶがどうかという顔で述べた。
「困るけれど」
「大谷選手には行わない」
「ちゃんと試合するわね」
「この甲子園でな」
「さて、それではな」
夢心和尚が言ってきた。
「練習の後は今夜は何を食うか」
「焼肉にせぬか」
刀々斎がこの料理だと出した。
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