紅白:第七話 超級電波塔“ツクヨミ”
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地下基地で雑談をしている最中、コハクが思い出したかのようにアキュラに話しかけた。
「そういえば、前にスメラギビルで手に入れたデータ、あれから解析は進んだの?」
「いや…まだしばらくかかりそうだ。超級電波塔“ツクヨミ”…あのタワーにあるスメラギの通信ログがあれば、解読のキッカケが掴めるかもしれん。」
スメラギの重要拠点の1つであり、かつてのスメラギが誇る若きカリスマの名字を与えられた“大電波塔アマテラス”の兄弟塔。
恐らく現在でもセプティマホルダー全体から見ても上から数えた方が早いと言えるくらいの実力者だった人物だ。
「ああ、あのすっごく大きな塔?あれって電波塔だったんだ。」
「でもよー、あのタワーってすんげー警備が厳重だゼ?いくら兄貴達でも、中に入れんの?」
『そこら辺は心配ご無用!ビルの時と同じで、あのタワーにも資材搬入経路があるんだ。』
「じゃあ、また列車に乗り込むとか?」
「いや、あれだけ高いタワーだ。資材は空輸で直接上層まで送っているらしい。」
「え、その輸送機に乗って空中から攻め込むってこと?あんまり無茶はしないでね…?」
流石に輸送機を利用して攻め込むなど普通は考えつかないために、コハクはアキュラを心配する。
「心配するな、俺も行ってやる。スメラギの重要拠点の1つだから潰せば俺達もスメラギの打倒をしやすくなる」
「…俺の邪魔をするなよ」
「それはこちらの台詞だ。精々落ちないようにするんだな…そこのポンコツでは引き上げられないだろうからな」
『むーっ!ポンコツじゃないよーっ!!』
「ガ、ガンセイヴァーさん!彼女はポンコツではありません!彼女は…」
怒るロロのフォローのためにジンが割り込み、ソウはファン特有のマシンガントークを受けるのであった。
「…………そうか…あいつの時もそうだったが、アイドルのファンとはこんなに口が回るのか…」
「…アキュラ、あなたは彼女をサポートメカにしたいのですか?それともアイドルにしたいのかどっちなのです?」
「…サポートに決まっているだろう」
『そもそもあの子の見た目ってどうなってるの?私の姿はオリジナルのセプティマホルダーの理想の姿らしいけど…ロロ自身の理想の姿?それとも別の誰かの?』
パンテーラの問いに元々のロロの製造目的をアキュラは呟き、モルフォの問いにロロのモード・ディーヴァの姿はどちらの理想の姿なのか。
彼女と触れ合ってきたロロ自身の願望なのか、それともずっと寝たきりで人並みのことすら出来なかった彼女自身の願望の姿なのかはアキュラには分からない。
そして早速輸送機を利用して電波塔に向かうアキュラとソウであった。
一方で電波塔内部で警備をしているスメラギ兵は雑談をし
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