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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
激闘編
第百五話 瓦解の一歩
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「はっ…通信、連絡の維持であります」
「そうだ。処置は君に任せる。いいね?」
「了解しました!」
「宜しい…それと提督、戦艦を一隻融通して欲しい。旗艦戦艦は空きがないから…指揮通信機能を増強してある艦がいいな」
「どうなさるのです?」
「移乗してそこから全体を指揮する。その方が君も気兼ねなく艦隊を指揮出来るだろう?」
「ありがたいですし、分かる話ですが、危険です。お勧め出来ません、反対です」
「前に出る訳じゃない、簡単に死にたくないからね…ここに居たら私もどうしてもこの艦隊が気になってしまうし、そうした方がいいんだ。百隻程護衛も呉れるかい?」
「せめて千隻程お連れして欲しいのですが…解りました、準備致します」
「ありがとう、頼むよ」

 解散して自室に戻ると、間髪入れずにミリアムちゃんが部屋に入って来た。
「どうした?」
「艦を移乗するなんて…危険です。奥様に何と申し上げたらよいか」
「おいおい、嫁を出すなんて卑怯だろう」
「こうでも言わないと止めていただけそうにありませんので」
「副官変えようかな」
「え?」
「冗談さ。でも移乗は撤回しないぞ」
「小官も連れて行っていただけるのですよね?」
「…君は第九艦隊司令官の副官だろう?私は宇宙艦隊副司令長官でもあるけど、二人も副官は要らないからそのままにしておいただけなんだが」
「ワイドボーン提督は自分で副官をお選びになるでしょう。それに副官任務は慣れるまでに時間がかかります。今は戦闘行動中ですし、新任者も慣れている暇はありません」
「それはワイドボーンの新しい副官にも当てはまるんじゃないのかい?」
「あ…」
「ハハ…ワイドボーンはワイドボーンで選ぶ…その通りだ、これからも宜しく頼むよ」
「ありがとうございます!」


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