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思わぬお見合い相手
第一章

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                思わぬお見合い相手
 お見合いの話を受けてだ、航空自衛官の南郷三平は話を持って来た上司の工藤仁慈に言った。二人共きっりとした顔立ちだが南郷は何処かシェパードを思わせる顔立ちで工藤は烏である。ただ南郷の髪は黒いが工藤は白いものもある。南郷の階級は二等空尉であり工藤は二等空佐である。二人共背丈も体格もある。
「お見合いですか」
「そうだ、受けないか」
「私もそろそろですね」
「身を固めないとな」
「幹部ってのは言われますね」
「自由恋愛って言葉があってもな」 
 工藤はそれでもと話した。
「幹部は普通の国の軍隊だと士官だぞ」
「士官ならですね」
「色々と体面があるだろ」
「現実として」
「それでだ」
 工藤は南郷に真面目な顔で話した。
「幹部自衛官でいい年齢になれば」
「結婚ですか」
「別に早くてもいいが」 
 結婚の時はというのだ。
「そうでもなく交際相手がいないなら」
「お見合いもですか」
「今の時代には古いと思われてもな」  
 それでもというのだ。
「現実としてな」
「あってですね」
「それでだよ」
 そのうえでというのだ。
「受けてくれるとね」
「いいですか」
「それに君もずっと一人でいるつもりもないな」
「ええ、まあ」 
 それはとだ、南郷も答えた。
「それは」
「それならだよ」
「お見合いをですね」
「受けるといい、相手もしっかりした人だから」
 それでというのだ。
「悪い様にはならないよ」
「そうですね」 
 南郷も自衛官それも幹部としてそうしたことはわかっていた、それで頷いていた。年齢も二十代後半でそろそろとも思っていた、相手はおらずとも。
 それで受けることにしたがしっかりした相手と言われてもどんな人かわからず不安だったがその相手のことを聞いてだ。
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