5-8
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
旅行から帰ってきた次の日。池浦さんチにお土産を届けるので訪れていた。
「これ 信州の取引先にご挨拶に行ってきましたので、お土産です。いつも、丁寧に炊いて、並べていただいてありがとうございます」と、硫黄泉の素 ゆの花、朴葉味噌、わさび漬け。
「おぉー これは これはー・・・今晩は温泉かぁー 今年は、すくい漁もあんまり採れんでな 120Kgしか確保できなかったんじゃア すまんこったのー」
「いえ 向こうの店長さんも 無理の無い範囲でって おっしゃってましたからー」
「いやのぉー 漁師も値段のとこは渋っておってのーぉ しょうがなくてのー 上げさせてもらったんじゃ 申し訳ない けんどぉー 6月と残りはお盆前に振り込んでくれて、助かったわー それにの 去年までは、売れるかどうかわからんものを炊いとったんじゃけんとーぉ 今年は、年内に全部出て行くから、冷凍庫も電気止めれるけんのー 電気代も助かるんじゃ」
「うん 去年のものは、特別に安くしてもらってたから、仕方ないですよー それは、向こうもわかって下さってますからー 池浦さんとこのものは、柔らかくて骨まで食べれるって、年配の方も楽しみにしてくださってるんですよー」
「そーいってもらえると 炊いていても やりがいがあるさなー 11月頃になると氷魚が採れるんじゃが、年々 減ってきちょるからなー・・・」
「うん それも おいしそーだね」
家に戻って、シャワーを浴びてから、サーモンピンクのフレァーなスカートと赤いTシャツに着替えて、篠田さんチに卵とチーズに生クリーム、バターを抱えて向かった。約束した夕ご飯を作るためだ。
貫次が珍しく、ブロック塀に向かってボールを投げていた。
「珍しいことやってるヤン」
「なんも 珍しくないよ! 運動してないから、身体が訛ってるみたいでなー ちょうど いいやー キャッチボールの相手してくれ!」
「えーぇー そんなん やったことないよー」
「だから やってみるんだよー ほらっ グローブ はめてみろよー」
「はぁー でも 貫次は?」
「お前のへなちょこボールなんて 素手で受け取れるよ まぁ 投げてみな」
そして、やってみたんだけど、まるっきしダメでボールを投げようとするんだけどちょっと先でポトンと・・・
「あー 全然 だめぇー いいか 肘を曲げてボールはやや後ろで頭の横 胸を張って左手は真直ぐ前に伸ばして、投げる時には、左足を前に出して、投げたときは左足でふんばるんやー やっみな!」
言われた通りにやってみると、まぁ まぁ なんとか・・・
「うーん もっと 腰の位置をこう開いてー」と、私の腰を触って来て
「なにすんのん やーらしいなぁー どさくさに紛れてー 触って来てるやろ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ