暁 〜小説投稿サイト〜
真の動画の主役
第一章

[2]次話
                真の動画の主役
 所謂ユーチューバーの堀川紗千香はOLをしつつそちらの活動をしている、穏やかな細面の顔で色白だ。黒髪を長く伸ばし前髪を揃え背は一五二位で均整の取れたスタイルだ。
 今は家で動画の編集をしているが。
 同棲している同僚でもある上田昭信穏やかな顔で眼鏡をかけた長身で痩せた黒髪をセットしている彼に言われた。
「何かね」
「何か?」
「紗千香さんの動画って」
 これはというのだ。
「シロちゃんがいてね」
「ええ、だって私の動画ってね」
 紗千香自身も話した。
「猫の動画で」
「それでだね」
「シロがいるから」 
 目の前で寝ている白い雄猫を見て話した。
「撮ってね」
「公開してるね」
「そうだからね」 
 それ故にというのだ。
「若しもね」
「シロちゃんがいないと」
「全くね」
 それこそというのだ。
「成り立たないわ」
「そうだね」
「そのことはね」
 まさにというのだ。
「私もわかってるわ」
「そうだね」
「何かあったら」
 そのシロにというのだ。
「本当にね」
「動画はだね」
「撮ること自体がね」
 最早という口調で話した。
「なくなるわ」
「そうなるんだね」
「ふとね」
「ふと?」
「若しシロがいなかったら」
 その彼を観つつ話した。
「動画撮ってなくて」
「ユーチューバーにもなっていなかったね」
「ええ」
 そうだったというのだ。
[2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ