第一章
[2]次話
食べ飲み放題の価格
サラリーマンで日課に朝のランニングを行っている菊池信夫は大食漢である、食事が趣味の一つになっている程だ。一八〇近い背で引き締まった身体で丸い童顔である。黒髪は真ん中で分けていて仕事ふりは普通だ。
それで行く店にもこだわりがあり。
「食べ放題飲み放題でないと」
「お前は駄目だな」
「普通のお店だとね」
同期入社の吉見義盛に昼飯同居している母親が作ってくれた特大の弁当箱に入った弁当を食べつつ言った。
「お金が足りないよ」
「そうだよな」
「だから大阪のそうしたお店は」
それこそというのだ。
「結構ね」
「行って知ってるな」
「そうだよ」
「探せば多いからな」
吉見は菊池に話した、岩の様な顔で小さな目は優しく黒髪を短くしている、菊池と同じだけの背丈でがっしりとした体格だ。
「そうしたお店も」
「居酒屋でも中華でもね」
「そうだよな」
「それで外食の時は」
「そうしたお店限定だな」
「そうなんだ、今度行くのは」
菊池はある店の話を出した、すると。
その店はホテルのビュッフェだった、吉見はその店を見て言った。
「高いな」
「食べ飲み放題で七千円以上だからだね」
「ああ、俺が前に言った店はな」
吉見は自分の話をした。
「四千円いかなかったけれどな」
「そこはそれぞれだね」
「お店次第か」
「うん、五千円や六千円のお店もあって」
そうしてというのだ」
「七千円以上のお店もあるよ」
「串カツだと三五〇〇円かその辺りだな」
「飲み放題でね」
「倍は違うな」
「どうしてそうなるかは」
菊池は笑って話した。
「やっぱりお料理の違いだよ」
「食材とか調味料か」
「それの違いでね」
それでというのだ。
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