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いなぁー 食欲も沸いて来るヨ あれは 幾らでお出ししてるんですかねー」
「\1000 です」
「はっ はぁー あの料理がぁ? ・・・あんなに 手が込んでいるのに・・・」
「えぇ あそこのオーナーさんは女性なんですけど・・・昔、ストーリーがあって、たくさんの人に助けてもらったから、今があるんだと 地域のお客様に喜んでもらいたいと・・・だから、皆さんに愛されて・・・仕入れ先なんかも、地元の家庭菜園のものとか、お肉も昔からお付き合いで特別安く仕入れてるみたいなんですよー もちろん 味のほうも最高です 大阪の一流ホテルで舌の肥えた方も通うほどですから、確かなんですよねー みんなから愛されて、すごいんですよ オーナーさんのお人柄も・・・私 その人崇拝してるんです そんなとこに 関われて幸せなんです」
「ふぅー なぁーほどなぁー 私も 一度勉強させてもらおうかなー」
「あのー 私 こちらでも こんな風に使っていただいて ワクワクしました 山の木の実とか葉っぱも生き生きとして輝いているんですものー そのままだと、枯れて落ちて朽ち果てるだけなんですけど、この子達は、こーやってお客様を楽しませるんでからー」
「そーだね ウチでも、料理に出した後、捨てるのは忍びないんで、玄関ロビーとか入口の鉢植えに、飾りとして使っているんだよ すぐりさんは、中学生なのにしっかりしているね 自分のやっていることに責任を持っているんだな お姉さんにも手伝ってもらってるのかな?」
「あっ あのー すみません 私・・・すぐりの母なんです」と、お母さんは白状していた。
「あっ いや ホールの者が すぐりさんが母さんって言ってたよって もしかすとって・・・いや これは、失礼いたしました 若くてお美しいから 私は てっきり・・・失礼いたしました」
「いえ うれしいですわ 女性にとっては そんな風に言われるのって 最高ですものー」と、お母さんは機嫌が良かったのだ。
次の日の朝、早く起きて、お庭とか辺りを散策して、フレンチトーストとベーコンエッグ、ポテトサラダにミルクティで、その時、となりの席の老夫婦に話かけられて、仲良くなって、一緒に平湯温泉まで車で一緒に乗せてもらえることになった。
オーナーの小菅さんには、丁寧にお礼を言って、その老夫婦の車に乗り込んで、その人は岐阜市内で結婚式場を経営しているという神林さんと車の中で紹介があったのだ。そして、一緒に平湯の森のお湯に入って、私達のあこがれの硫黄の乳白色の温泉なのだ。その後は、高山市内まで送ってくれて、私達だけは街並みをぶらぶらとして、私の望んでいた飛騨牛の握り寿司に醤油団子に舌つづみを打っていた。
「楽しかったね お母さんと こんな風に旅行できるなんて 思ってもいなかったからー」
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