X編:トークルームU
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「「………」」
無言で拳と蹴りを打ち合う2人。
『やっぱり、この2人って戦い方が似てるわよね』
『うん、どっちも高速戦闘だからね』
モルフォとロロが離れた場所でソウとアキュラの組み手を見守りながら呟く。
『でも、やっぱりお父さんと比べたらアキュラの近接攻撃はワンテンポ遅れちゃうわよね』
『そ、それは…まあそうだね。』
アキュラの近接攻撃はEXウェポンに依存しており、ビットがそのEXウェポンを再現するのに僅かなタイムラグがある。
それを考えると即座に遠近の攻撃を切り替えられるソウに劣ると認めざるを得ない。
『……やっぱりアキュラにもソウみたいな武器が必要なのかな?いやでも、今の技術でそこまでやるには何もかも足りないし…』
下手にアキュラの銃に追加武器をしよう物ならギリギリで保っているバランスが崩れる可能性がある。
ただでさえ限界ギリギリの状態なのだから。
ロロはソウと無言の組み手を継続しているアキュラを見守りながらアキュラの新装備について電子頭脳を働かせていた。
(ソウとアキュラの心に温かなものが満ちた)
《時代の終わり》
「お兄さんって、アキュラ君みたいにばびゅーって飛べるよね」
「マッハダッシュのことか。」
ソウの戦闘の基本とも言える高速移動技術。
紅き雷霆による電磁場を利用した通常のダッシュとは比べ物にならない速度で飛び回り、敵を翻弄する。
これに紅き雷霆の攻撃力が加わればそこらの兵器やセプティマホルダーも沈黙するしかない。
「ねえ、お兄さん。私も空を飛んでみたいなーって」
「…無理だ。今の俺の出力ではマイナーズの…特に鍛えてもいないお前を抱えてのマッハダッシュは不可能だ。防護膜を纏わせたところで良くて気絶、最悪死ぬぞ」
パンテーラでさえソウの瞬間速度についていけず、鏡による空間の接続での移動で誤魔化しており、モルフォはマッハダッシュ後は電子となって瞬間移動をしながらついてきているのだ。
この辺に関してはアキュラの機動力についていけるロロとの決定的な差だろう。
「そんなに凄く速く動くのに良く平気だね」
「昔はあれよりは遅かったが、あれくらい動けなければ最上位能力者に距離を詰められる…ガキの頃に痛感したからな」
自分に戦い方を教えてくれた人物は私情を抜きにすれば最高峰の実力者だ。
あっという間に距離を詰められて組み伏せられたことも少なくなく、真正面からやりあうのは得策ではないと判断して間合いを取りながら隙を見て攻撃するために編み出した技術だ。
後は昔のマイナーズの人間を抹殺するためだ。
昔のマイナーズは数で劣るセプティマホルダーを迫害しており、自分もパンテーラもマイナー
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