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蒼と紅の雷霆
X編:トークルームU
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今ではロロを除けば長い付き合いになっていた。

「じゃあ、お兄さんがどうして時々私を懐かしそうに見るのか分かる?」

「どういうことだ?」

「本当に時々なんだけど、アキュラ君を出迎えたりお話ししてる時に凄く懐かしそうに私を見てたの…何か元気が無さそうだったから聞けなくて…」

「…恐らくはロロのモード・ディーヴァとモルフォの基となったセプティマ…電子の謡精のセプティマホルダーだろう。ソウの身近な存在となるとそれしかいない。」

「電子の謡精って前にアキュラ君が話してくれた?」

「電子の謡精は本来のホルダーから因子を摘出され、別の人間に移植された経歴があり、その移植された人工セプティマホルダーがソウに近しい人物だったらしい。詳しくは知らんがな…電子の謡精のことを調べていた際にその人工セプティマホルダーのことも調べたんだが…実年齢と容姿が見合っていなかったな」

「年齢と見た目?」

「生前の年齢は13歳だったらしいが、資料で見た時はそれよりもずっと幼く見えた…恐らくコハクが重なって見えたのだろう…」

「そうなんだ…って、それって私が物凄く子供っぽいってこと!?」

「………………」

アキュラは何も言わずにそっと後ろを向いて去っていった。

「ねえ、アキュラ君!?どうして何も言ってくれないの!?ねえ!?」

無言で立ち去っていくアキュラを追い掛けるコハクであった。

(アキュラの心に温かなものが満ちた)


《歳の話》


「そう言えばアキュラ君って何歳なの?多分、私と同じくらいだよね?」

「「「え?」」」

「「は?」」

「何?どうしてみんな固まるの?」

『あの…因みにコハクちゃんっていくつなの?』

「14歳だよ?ね?同じくらいだよね?」

『へ、へえ…14歳…(お父さんの見た目も14歳の頃なのよね…お父さんも別の意味で見えないし)』

「………ああ。そのくらいだったような気がするな…」

「やっぱりね!」

「イクスも14には見えないですが…コハクも別の意味で見えないです…そう言えばGS達は何歳…?」

「マリア、世の中には聞いてはならないことがいくつもあるのですよ?」

『お母さん、マリアが怖がってるから止めてあげて…』

地の底から響くような重圧を伴った小さな声にマリアは震えた。

(ソウとアキュラの心に温かなものが満ちた)


《近接武器》


拠点の広い場所でソウとアキュラは体術による組み手を行っていた。

アキュラもソウも普通の人間ではないが、ある程度体を動かしておかなければならないのは昔と変わらない。

コハク達も見学しているが、2人の動きが速すぎて目が追えないらしく、首を忙しく動かしていた。
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