第十一話 甲子園球場の特徴その九
[8]前話 [2]次話
「この人達は」
「うむ、二人共だな」
あたるが見てもだった。
「この二人は」
「そうよね」
「本当に親子でな」
それでというのだ。
「こうした風だ」
「そうよね」
「困ったものだ」
「早乙女君はそうなんだよ」
早雲も言ってきた。
「何とね」
「昔からですか」
「そうなんだよ」
しのぶに話した。
「もう自分の為にはね」
「手段を選ばないで」
「どんな卑怯なことだってするよ」
「最低ですね」
「待て早乙女君」
言われた玄馬はむっとして人間の姿に戻って早雲に言った。
「それが長い付き合いの友に対する言葉か」
「しかし君本当にそうじゃないか」
早雲も負けていない。
「自分だけ逃げようとするね、いつも」
「それは君もじゃないか」
「いや、君の方が酷いよ」
「いや、お父さんずっとましだから」
だがここでなびきが言ってきた。
「おじさんと比べたらね」
「おじ様本当に酷いから」
かすみも何気に容赦しない。
「どうかって思う時多いわ」
「こんなのが義理のお父さんになるなんてな」
鬼丸はあかねを見て思った。
「嬢ちゃんも大変だな」
「そ、それは」
あかねも否定出来ずに戸惑った。
「確かにもう乱馬とはで」
「結婚するよな」
「一度式をあげかけましたし」
潰れたそれの話もした。
「また今度ですが」
「だったらな」
「ですが私には何もしませんし」
「あかね君は大事にしているつもりだ」
玄馬もそこは言った。
「わしもな」
「あくまで自分が生きる為にか」
「うむ、最近では乱馬にも負けているしな」
自分でこのことを言った。
「まあそういうことだ」
「本当にガキの頃は色々やられたぜ」
乱馬は忘れていなかった。
「けれどもう負けねえからな」
「話聞いていると本当にこの人も最低だよね」
「そうだよな」
草太と賢太郎はそんな玄馬を見つつ男の子二人で話した。
「自分の髪の毛の為に乱馬さんの髪紐取ろうとしたりな」
「猫の修行で変なことしたり」
「うちの父ちゃんとえらい違いだぜ」
「うちのお父さんともだよ」
「だから何でこの面子糞親父率高いんだよ」
りんねは自分のことも入れて思った。
「幾ら何でも酷過ぎねえか?」
「特にこのおっさんだな」
良牙は竜之介の親父を見て言った。
「玄馬さんにも匹敵するな」
「僕のダディも酷いがな」
九能も自分の父のことも入れて話した。
「確かにあまりにもだな」
「おら達も人のことを言えないが」
ムースは自分達のことも入れていた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ