第十一話 甲子園球場の特徴その四
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「やっぱり」
「当然ね」
「そうなるわ」
「金属バットは違うから」
「金属だけあって」
「高校野球のバットはもう金属よね」
桜も言った。
「何と言っても」
「そうだね」
スズキ先生も言ってきた。
「高校野球ではね」
「それが普通でして」
「それがプロになるとだよ」
そうなると、というのだ。
「木製になるから」
「違いが出ますね」
「どうしてもね」
「それで私達は木製なので」
「そこも気を付けようね」
「わかりました」
桜は確かな声で頷いた。
「私も」
「昔は色のあるバットは駄目だったのよ」
ここで魂子がこのことを話した。
「ずっとね」
「そうだったのですか」
「終戦直後はよかったのよ」
アンジェラに話した。
「それがね」
「禁止になって」
「長い間そうだったのよ」
「今は赤いバットもありますね」
「ナイターで照明を受けると光って」
色の付いているバットはというのだ。
「ピッチャーの人の目を眩ませるいって言われて」
「それでだったのですか」
「禁止されていたのよ」
「そうしたことがあったのですね」
「昔はね」
「今は違いますね」
「そうよ」
アンジェラに笑顔で話した。
「今は赤バットとかあるけれど」
「昔はそうでしたか」
「それでね」
魂子はさらに話した。
「昔と今でかなり違う部分もあるわね、野球は」
「そうですね」
今度は畑中が応えた。
「二段フォームとかも」
「クロスプレーもね」
「時代によって変わりますね」
「ストライクとボール、アウトの配列もね」
「変わりますね」
「本当に変わるから」
時代によってというのだ。
「注意してね」
「今の野球をすることですね」
「そう、変化球だってね」
「昔より増えましたね」
「そうなったしね」
「昔はカットボールなんてなかったよな」
乱馬はこのことを言った。
「ツーシームとか」
「サークルチェンジもな」
竜之介が応えた。
「はじめて聞いて何だって思ったぜ」
「全くだな」
「本当にな」
竜之介はさらに言った。
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