暁 〜小説投稿サイト〜
世界の礎
第十三話 アフリカ掌握その六

[8]前話
「科学を学び研究していき」
「より発展させ」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「重要なものだとだ」
「認識することですね」
「そうするのだ、いいな」
「帝国として」
「科学を馬鹿にして無視するとだ」
 義青はその場合についても話した。
「その科学にだ」
「足元を掬われますね」
「そうなる、ただ絶対視は駄目だ」
「科学を」
「この世に万能のものはなく」
 そうであってというのだ。
「今の科学が全てか」
「違いますね」
「若し今の科学を絶対と考えるならばだ」
 義青は起きた世界で観てきたそうした人物の話を思い出しつつ話した、空想科学と言いそうした考えを持っている人物をだ。
「それはだ」
「間違いですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それはな」
「まさに非科学的ですね」
「科学は進歩し続けている」
「他の学問と同じで」
「今正しいと言われることもだ」
 そうしたものもというのだ。
「将来はだ」
「わからないですね」
「そうだ、後になり否定される」
「そうなりますね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そんなことは普通だ」
「だからですね」
「今の科学を絶対と考えてだ」 
 そうしてというのだ。
「新たな学説を頭から否定することはだ」
「科学的ではないですね」
「非科学的だ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「未来の創作上の科学でもな」
「否定しないことですね」
「そうだ、出来ない無理とだ」
 その様にというのだ。
「頭から否定することこそな」
「非科学的であり」
「そしてだ」
 さらに言うのだった。
「何も生み出さずだ」
「そこから進歩しませんね」
 劉神が応えた。
「左様ですね」
「そうだ」 
 その通りだというのだ。
「最早な」
「そうなりますね」
「だからだ」
「科学は万能ではなく」
「絶対でなくな」
「今の科学もですね」
「無限に進歩するとだ」
 その様にというのだ。
「考えることだ」
「左様ですね」
「決してだ」
「科学を軽視せず絶対と思わない」
「どちらもな、そして特にな」
 まさにというのだ。
「今の科学を絶対と思わないことだ」
「過去の定説はです」
 帝国科学庁長官に任じられているマーガレットが応えた、猿人の中年女である。
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ